改めて注目したい赤ワインの美容効果と安眠効果

2014.05.30

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赤ワインの美容効果

赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールは抗酸化作用が高く、老化の原因となる体内の活性酸素を除去する働きがあります。
また、このポリフェノールの1つレスベラトロールには、加齢にともなう健康状態の低下を防ぐ役割があるとも言われており、赤ワインの高いアンチエイジング効果は注目されています。
そして、赤ワインはアルコールの中でも血糖値が上昇しにくいため、ダイエット中の女性にもお勧めです。


赤ワインの安眠効果

アルコールには心身の疲れを癒し、リラックスする効果があります。「寝酒」という言葉がありますが、欧米では特に赤ワインのようにアルコール度数の高いお酒を寝る前に飲む傾向があります。また、日本でも同様の習慣を持っている方は多く、不眠解消のためにアルコールを摂取する方が多いのも現状です。
確かにアルコールを摂取すると眠りについた前半は深い睡眠を得ることができます。しかし、後半には浅い眠りに変わり中途覚醒しやすくなるという欠点もあります。アルコールの摂取を少量に留めた場合は、前半の深い眠りに入っている時間が増えますが、逆の場合は後半の浅い眠りに入っている時間が増えてしまいます。
また、多量の飲酒を習慣にするとアルコールにも耐性がついてしまい、当初のような睡眠へのスムーズな導入や深い睡眠効果を得ることができにくくなります。
安眠効果を得るためには、アルコールに依存するのではなく、日中体を動かすなどしてから、就寝の2、3時間前に適量の飲酒を楽しみリラックスして就寝することをお勧めします。

赤ワインを飲む上での注意点

1、体質などによっては頭痛が起こる場合も

白ワインと異なり、赤ワインは飲む人の体質などによって強烈な頭痛を引き起こす場合があります。その原因は赤ワインに含まれる酸化防止剤である亜硫酸塩や発酵食品に自然に含まれるチラミン、ヒスタミンなどに対してアレルギー反応を起こすため。
大量の赤ワインを摂取した翌朝の頭痛なら2日酔いも考えられますが、飲み始めて間もなくの急激な頭痛や、少量しか飲んでいないにもかかわらず数時間後に頭痛が現れた場合は、これらのアレルギーを疑った方がいいかもしれません。いずれにしても化学物質に敏感だという方は注意が必要です。

2、飲み過ぎに注意

健康や美容にいいと言っても赤ワインはアルコール。しかもアルコール度数はビールなどに比べて高いということを忘れてはいけません。1日1~3杯を目安に飲み過ぎに注意しましょう。
また、赤ワインはたまに飲むより毎日飲む方が健康面において効果があると言われています。適度な飲酒はアンチエイジングにも効果を発揮するため、少量を毎日楽しむスタイルが理想的だと言えるでしょう。

このほか、赤ワインには動脈硬化予防、殺菌作用、抗がん作用、アルツハイマー予防、血圧降下作用、血液をサラサラにしてくれる作用などがあると言われています。
アルコールについてもその効能・注意点をよく理解したうえで、適量を守り摂取していくことが美容においても健康においても最大限の効果を得る近道となるでしょう。

2014.05.30

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記事を書いたのはこの人

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Written by 遠藤幸子

エイジング美容研究家、美容ライター、@cosme公認ビューティスト。保有資格:日本抗加齢医学会正会員、アンチエイジングアドバイザー、スキンケアアドバイザー。1976年生まれ。ウェブサイトや雑誌の記事作成・監修を行う傍ら、ラジオや雑誌、企業のインフォマーシャルなどに出演。公式サイト「アンチエイジング ジャーナル」(http://antiaging-sachiran.com)