落ち込む必要なし! 「できない自分」をプラスに活かす方法

2014.05.10

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何でもはじめのころほど、“できない自分”に落ち込むことって多いですよね。自分の不甲斐なさを目の当たりにしては、ド~ンと落ち込んで引きずる……そんなクセはありませんか?
実際はできない自分に、落ち込む必要なんてありません。“できない自分を知る”ことはプラスであり、むしろ大きな収穫となります。このカラクリを知っておくと、仕事でも恋愛でもパフォーマンスが上がり、自分の気持ちも楽になりますよ。

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「できない」を知ること=「できる」を知ること

1人の人間ができることは、非常に限られています。“できることが少なく、できないことがほとんど”なのが人間。数少ない自分のできることを活かすために、私たちは生きているのですね。
実は“自分のできること”を知るためには、“自分のできないこと”が役立ちます。“自分は何ができないか、苦手か、向いていないか”が分かれば、“本来自分がすべきではないこと”が分かったということ。「得意か不得意かも分からずに何でも手を付けていた状態」から比べれば、大きな1歩前進です。
“できないこと”がわかればわかるほど、“できること”が見えてきます。「できない自分はダメだ」と思う必要はなく、「自分ではできない分野が分かった」という表現の方が、実は核心に近いのです。

できない自分を責める人は自己中心的

なかには“できないこと”に固執し、「できないのは自分が悪い、頑張ればできるようになる」とこだわる人も多いですよね。
こうこだわってしまう人は、実は自己中心的。意識が「できない部分」ではなく、「できない『自分』」に向いています。「できない自分=『かっこ悪い、恥ずかしい、みじめだ』」という思いでいっぱいで、「自分なら何とかすればできるようになる」と思い込んでいるのです。
実際は、できないことにどれだけ時間と労力をかけても、伸びは良くありません。やっとできるようにはなっても人並みで、創意工夫を凝らせる「自分のもの」にするまで得意になるのは、無理でしょう。
あなたがすべきなのは、短所を人並みレベルに直すために大量の時間と労力をかけることではなく、長所を思う存分伸ばすことです。

“できないこと”を軸に“できること”を探そう

“できないこと”を前向きに使うためには、“できること”を探す比較対象にすることをお勧めします。「Aはできなかったけど、Bは苦もなく自然とできてしまう」「Aに比べてCの方が、同じ時間をかけても伸び率がいい」「やっていて気持ちも良い」などと比較していくと、“自分の好きなことや適性のある分野”が分かります。
自分のできないことは他のできる人にお任せし、自分のできることに集中する。仕事でも恋愛でも、少しずつこの方向へシフトしていくと、パフォーマンスも上がり気持ちも楽になりますよ。

2014.05.10

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/