仕事も恋愛も。「頑張ってやる」より「自然とやれる」ものを大事にしませんか?

2014.04.03

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仕事でも恋愛でも、“頑張ってやる=素晴らしい”とされる風潮があります。人間全てに頑張れるわけではありませんから、“頑張れる対象”という点では、たしかに素晴らしいでしょう。
ただ「頑張る=最高」と捉えるのは、行き過ぎ。頑張るということは、わずかでも「無理が混じっている」ということです。ずっと続けていく仕事や恋愛こそ、“頑張ってやる”ものはリスクも大きいのです。

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頑張るには「無理」が混じっている

たとえば頑張って早起きしよう、頑張ってこの案件を成功させよう、頑張って彼の前では可愛らしい女の子でいよう……と思うとき。体には“力”が、心には“気合い”が入ります。
この2つが、プラスに働くこともあります。しかし力が入りすぎて不自然になったり、気合が気負いに変わることは、少なくありません。人間はリラックス状態でこそ100%の実力を出せますが、“頑張る”になってしまうと、自分の力を出せなくなるのです。
また、こういった無理のある状態は、長くは続きません。頭では頑張ろうと思っていても心が拒否し、「睡眠不足」「やる気が出ない」という形で、いずれ顕在化するのですね。
最初に確認したとおり、“頑張れる対象”であり、ときどき気負いすぎずに頑張る程度には良いでしょう。ただいつも頑張ってやるものというのは、やはり問題なのです。

軽く見られがちな「自然とやれるもの」を重要視しよう

“頑張ってやる”に比べ、軽く見られがちなのが“自然とやれること”です。当たり前すぎて、自分で自分の適正や能力を軽く見てしまうのですね。
自分では当たり前なことでも、他人から見れば驚きなことは意外とあります。たとえば筆者は教育実習の際、しゃがんで子どもと話していたとき(目線の高さを合わせるため)、「教師でも気付かなかった~。それはセンスだよ」と先生に言われたことがあります。
そういった自然にやっている、一見些細な動作でも、自分の適性のヒントになっているのですね。自分が毎日当たり前にやっていることを、今一度じっくり考え直してみましょう。「飽きずに何時間も続けられる」「気負わず自然とできる」「ほかのものに比べよく記憶している」「人から褒められたことがある」など、意外とあるものです。
逆に考えれば、頑張れないとやれないものは、できても普通レベルだったり長続きしないものです。“自然にやれる”ことに目を向けることで、等身大の自分と向き合いましょう。

2014.04.03

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/