上司も後輩も……わかりあえない人に心掛けたいコミュニケーション4つ
新年度に入り「上司と、同僚と、部下と……わかりあえない!」と悶々としている人もいるのでは? その通り、人間はわかりあえないもの。生まれ持った性質も、生まれ育った環境も違う相手。わかりあえると思い込む方が実は危険で、「わかえりあえない」と認識できるぶん、対応できるだけラッキーです。
目指すはわかりあえなくても、1つでも“わかる部分を増やしていく”こと。そのために心掛けたいコミュニケーションを4つご紹介します。
1:オウム返しで本音を聞きだす
本音はたいてい二、三言話してから出てくるもの。たとえば「昨日野球を見に行ったんだ」と言われても、「楽しかった/つまらなかった」は分かりませんよね。自己判断でコメントすると、真逆の意見でお互い気まずい思いをしたり、相手も本音を言えません。
基本的に、会話はオウム返しで返しましょう。上記の場合も「野球ですか」と返せば、「巨人のファンだから、面白かったよ」もしくは「友達の付き添いだけど、疲れただけだったよ」と180度違う返答が予想されます。
またオウム返しには、“あなたに興味がありますよ”というサインにもなります。
2:深堀り質問で心の距離を縮める
わからない相手ですから、会話の最中はドンドン深堀り質問をしましょう。質問するだけ相手を知ることができ、また相手も「興味をもたれている」と感じます。また話す時間も増え、親近感が高まります。
話す回数と時間を増やすことで、わかりあえない相手でも少しずつ心の距離は近まります。
3:似た経験で共有する
相手の気持ちが分からなくても、似たような経験を思い出して聞きましょう。たとえば「お腹が痛い」にも、「便秘の痛み」「下痢の痛み」「生理痛の痛み」「今までにない痛み」などありますよね。「便秘の時のような痛みですか?」と聞くことで、「似ている」こともあれば、「どっちかというと下痢」と相手が教えてくれることもあります(汚い表現ですみません)。
似た経験を探すことで、「わかりあいたい」というメッセージも伝わります。
4:通行点を話し合う
どちらかの意見に従うのではなく、お互いの通行点を話し合いましょう。まずは相手の意見を聞き、「そうなのですね」と受け止める。「こんな考えもありますよ」と提案してみる。話し合いで、お互いの意見をすり合わせていきましょう。
注意したいのが、“自分の意見の言い合い”にならないこと。そのためにも、普段から上記1~3をしておくことが大切です。
いかがでしょうか。結局わかりあえませんが、相手のことを知れたり、わかる部分が1つでも増えたり、共有体験が増えれば十分です。わかりあえないと落胆したり線を引くのでなく、「こういうものだ」と思えると自分の心も楽ですよ。