「頑張ればうまくいく」時代は終わり! うまくいかないのは自分のせいではない
オフィスや女子会で成果の上がる人を見ては、「うまくいかないのは自分の頑張りが足りないからだ……」と落ち込んでいませんか。
何でも頑張ればうまくいく――実はこれは勘違い。実際は“頑張ってもうまくいかないもの”の方が、圧倒的に多いのです。とはいえ自分のこととなると、気付かないもの。目の前にニンジンを吊るされて追いかけ続ける馬にならないよう、「頑張る」と「うまくいく」の関係について考えてみましょう。
何でも頑張ればうまくいく……では困る!
私たちはほんとうに、何でも頑張ればうまくいくのでしょうか? 頑張ればエジソンになれるし、ヘレンケラーにも、イチローにも、安倍首相にも、浅田真央にも、綾瀬はるかにもなれる。なれないのは、自分の頑張りが足りないからだ!
……それはおかしい、と思うのでは。なぜ彼らのようになれないかと言えば、生まれ持った素質や性格、体格、才能が違いますし、興味の方向も、求める幸せも違います。“頑張る以前”の問題として、人間には個人差があります。
むしろ何でも頑張ればうまくいってしまえば、困ります。科学、文学、料理、経営、教育……それぞれ個人の適正、興味、努力を生かすことで世の中は回っており、みんなが同じでは世の中もまわりません。
これが対有名人と比べれば分かるのに、分かりにくくなるのが自分のこと。仕事の成果が上がらないのも、結婚できないのも、“すべて自分のせい”と思い込んでしまう人もいますよね。
頑張るべきか、捨てるべきかを見極めよう
うまくいかないものでも頑張るべきか、捨てるべきか――
ここをきっちりと見極めましょう。
まず、元から“興味や好きな気持ち”を感じないものは、頑張ってもうまくいきません。好きなことでも、続けるのは難しいもの。好きな気持ちがなければ、頑張り続けるのは無理だと明白です。ほかの興味を持っている人にゆだねるのが1番。早めに手放しましょう。
一方で「頑張ってうまくいく可能性のあるもの」として、好きな気持ちはあるものの、努力の“手段”や“方向”を間違えている人もいます。本来持っている自分の魅力を、うまく生かせていない人もいます。好きだけどうまくいかないなら、“自分のせい”と責めるのでなく、“方法”を変えてみましょう。
さらに本来は、「頑張ればできること」があなたの1番の武器ではありません。「頑張らなくてもできること」こそ、あなたの1番の武器であり、魅力でもあります。頑張ることに固執せず、自然とできるものに目を向けると、本当の自分の適性や長所が見えてきますよ。