家族や友人、親しい人がメンタル面でダウンしてしまったとき、あなたができること
ストレスの多い現代社会といいますが、そのストレスのせいで心身のバランスを崩してしまうひとも。実際、筆者も経験者です。そこで休養中に多かったのが、「実は私の家族も……」という友人や知り合いからの相談。なかなか相談しづらい内容なのか、意外と聞きにくる人が多かったのです。
もし、家族や友人などあなたの親しい人がメンタル面でダウンしてしまったら。一例として、頭に入れて頂けると幸いです。
本人以上に悲観的にならない
といっても、もちろん人それぞれ症状は違います。さらに、時間が経つにつれて症状が変化する場合もあります。急激に眠気に襲われたり、食欲が減退したり。最初のうちに「こんな症状なんだ!」という決め付けは本人も周りの人も、後々「あれ?」と思うことがでてくると思うため、あまりおすすめしません。
また調子のいいとき、悪いときの波があると把握しておくことも大切です。2週間調子がよく、「症状が良くなったな」と思っていたらまた寝込んでしまった、など。「せっかく良くなってきたのにね」「前は外出できたのに」などがっかりはせず、「ああ、悪いときの波がきたんだね」ぐらいに思ってあげましょう。本人以上に悲観的になってはいけません。
「なにをしたらいい?」
相談で多かったのが「どう対応していいのかわからない」「私はなにをしてあげたらいいんだろう」ということ。これには「普通に、今まで通りに、なにもしなくてもいい」と答えるしかありません。というのも、何をして欲しいか、どうしてほしいのかは症状が出ている本人も混乱状態なので、わからないのです。あまり「なにがいい?」「どうしたらいい?」と聞かないであげてください……。
「と言っても」、と困惑する方もいるでしょう。もしご家族ならば、以下が「できること」です。
1:会社、学校を休養する(ドクターストップが出た)ときの手続き
事務的な手続きが結構多いため、代わりに調べてあげましょう。書類を揃えたり、連絡をしたり、窓口に行ったりと結構な労力が必要です。
また社会人であれば、傷病手当や税金の免除などの申請が可能な場合もあります。該当するのか調べ、金銭的な負担を軽くしてあげることができます。
2:薬の飲み忘れがないかチェック、病院に一緒にいく
飲むタイミングは食後や寝る前などそれぞれ違うので、本人に「飲んだ?」と軽く声をかけてあげましょう。また本人が外に出づらい場合、代わりに病院まで処方箋を貰いに行ってあげてください。
また心配ならば病院の診察に付き添うのもいいでしょう。医師から直接説明を聞くことで、家族と安心する部分も出てくると思います。それが本人への対応にいい方向に作用するケースもあります。
3:朝、声をかける
午前中に一度、起こしてあげてください。その後、二度寝してしまっても構いません。睡眠リズムが狂い、生活リズムも狂いがちになるので、整える意味でも毎日同じ時間に起こしてあげましょう。
最初に書いたように人それぞれ「こうしてほしい」「ああしてほしい」は違うため、このアドバイスは一例であると思ってください。本人の症状にイライラしたり、スケジュールが狂わされ、正直「迷惑だな」と感じることもあると思います。でも、本人にはできないことがたくさんあるため、その手を差し伸べてあげてください。