実は気づいていないだけ?? あなたも“ストレス中毒”になっていませんか?
ストレス社会といわれていますが、私たちはそんなにストレス過剰になっているのでしょうか。仕事、勉強、健康問題、恋愛、社会問題、などなど私たちの生活には心配事が溢れかえっているようです。でも実際のところ、私たちは自分自身でストレスを作り出しているのかもしれません。
ストレスはどこから来る?
ストレスは主に不安や心配事が原因となることが多いといえます。とくに“時間がない、お金がない、元気がない、愛情に飢えている”というように無い、無い尽くしで心をすり減らしていることがたくさん。では、それらが満たされれば、ストレスから解放されるのか、と言われれば、そういうわけでもないようです。
・時間があり過ぎる→暇すぎて、何をしていいか分からない
・お金があり過ぎる→たくさん働いてお金はあるけど、使う時間、エネルギーがない
・元気過ぎる→元気はあるけどエネルギーがありあまって、発散させる(時間・お金)が見つからない
・愛情があり過ぎる→恋愛トラブル多し
というように“あり過ぎる”というのもやはり問題。ストレスの温床となりやすいのです。
足りなくてもストレス、あり過ぎてもストレス……、このバランスを取るのが難しいですね。
“ストレスの蔓延する現代社会”とはもう一種の枕詞のようになっていいますが、実際はいろんな意味でバランス感覚を崩している人が多いようです。
情報過多もストレスの原因に……
さらに私たちは、ネットで、テレビで、雑誌で、非常に多くの情報に日々晒されています。意識していなくても、脳はそれらの情報を処理するのにフル回転。ただしその情報の多くが、じつはあまり人生に関係ない、あるいは必要とされないものだということに気づくでしょう。こんなふうに脳が空回りを続けていると、本来何にフォーカスすべきなのか、人生でもっと大事なことはなんなのか、ということが見過ごされがちに……。それがまたストレスを生んでいるとも言えます。
ストレスも中毒性があります!
中毒というと、楽しいこと、快感を覚えることだという気がしませんか? ドラッグ、アルコール、甘いもの、買い物、ギャンブル、セックスなどがその例です。でも人はストレスすら中毒になることがあります。
中毒というのは、ある種の“行為”を行うことで、脳内のドーパミンが刺激され、その“行為”をもっとするように駆り立てられる現象と考えられます。ドーパミンが分泌されると快感を覚えるようになりますが、これが繰り返されていくうちにその快感そのものが目的となっていくのです。そうやってどんどんハマッていくうちに中毒となっていきます。そうなるともう、セルフコントロールは効きません。
ストレスにより精神が緊張したり、高ぶったりすることが頻繁にあると、その刺激が引き金となりドーパミンが出され、“快感”という信号を送ります。そうなると、“もっとストレスを”というふうにいわば体が要求するようになってくるのです、そうなればあなたも立派な“ストレス中毒者”に。
すべてのストレスが悪というわけではありません、生活をするうえである程度のストレスは必要とすらいえます。でも、あまりにも忙しすぎたり、疲れていたりするときは過剰にストレスを抱え込んでいると言えるかもしれません。
悩みの種であるストレスが、じつは自分自身の作り出したストレスではないか、一度疑ってみるようにするとよいでしょう。