「好きなことを仕事にすると嫌いになる」って本当? 5つのリスクから検証! その2

2014.03.18

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前回は「好きなことを仕事にすると嫌いになる」噂について、「利益追求に偏る」、「顧客ニーズに合わせないといけない」、「地味で目立たない努力をコツコツする」観点から検証しました。
今回は好きなことを仕事にすると愛に変わるという件について、「ルーティーンに変わる」「自分の至らなさを痛感する」について検証します。


4:ルーティーンに変わる

毎日やれば、何でもルーティーンになります。“ルーティーン=飽き”になってしまうイメージですが、実際は本当にたまにですね。1か月に1回、2か月に1回もないです。
むしろ、好きなことがルーティーンになることが“心地良い”です。毎日毎日好きなことができるのですから。最初の頃のようなドキドキワクワク感とは違うものの、静かな心地良さがあります。
また、1年中ルーティーンにはなりません。好きなことだと、「もっと工夫できない?」「新しいことできない?」と、自然と考えます。新しい情報収集や勉強にも励みます。“自らルーティーンを壊す”機会もグッと増えるのです。

5:自分の至らなさを痛感する

好きなことを仕事にすると、「自分の至らなさ」「ダメさ、弱さ、情けなさ」など弱みにも当然ぶつかります。好きだとなおさら、辛いですよね。穴に隠れて、そのまま冬眠したくなることもあります。
でも、“自分の至らなさを痛感する=成長や判断のチャンス”。筆者が“失敗は成長の糧”とスーッと自然と受け入れられるようになれたのは、好きなことを仕事にしてからです。それまではいくら口に言われても、「やっぱり恐いし恥ずかしいよ」と心の中で引っかかっていました。
今では落ち込んでも、やがて「……よし、立ち上がろう、糧にしちゃおう」と思えます。それは、「好きだから」です。好きじゃなかったら、逃げていたかもしれません。

いかがでしょうか。結果的に、どのリスクもリスクとはならず、“好きなものをさらに高めるための過程の1つ”にしかなりえません。それは“ほんとうに好きだから”です。5つのリスクを糧にしていくことで、好きな気持ちは広く深く、やがて本当の愛になります。
これは仕事だけでなく、恋愛も同じだと筆者は思います。全て、恋愛で考えてみてください。好きな人といると、退屈でも心地良いですよね。
「好きなことを仕事にするなんて甘えだ」と捉える日本人も、多いです。でも誰も「好きな人と結婚するなんて甘えだ」とは言わないですよね。甘えではなく、本気で生きるならそれでいいと思います。1つの参考にしてみてくださいね。

2014.03.18

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/