「好きなことを仕事にすると嫌いになる」って本当? 5つのリスクから検証! その2
前回は「好きなことを仕事にすると嫌いになる」噂について、「利益追求に偏る」、「顧客ニーズに合わせないといけない」、「地味で目立たない努力をコツコツする」観点から検証しました。
今回は好きなことを仕事にすると愛に変わるという件について、「ルーティーンに変わる」「自分の至らなさを痛感する」について検証します。
4:ルーティーンに変わる
毎日やれば、何でもルーティーンになります。“ルーティーン=飽き”になってしまうイメージですが、実際は本当にたまにですね。1か月に1回、2か月に1回もないです。
むしろ、好きなことがルーティーンになることが“心地良い”です。毎日毎日好きなことができるのですから。最初の頃のようなドキドキワクワク感とは違うものの、静かな心地良さがあります。
また、1年中ルーティーンにはなりません。好きなことだと、「もっと工夫できない?」「新しいことできない?」と、自然と考えます。新しい情報収集や勉強にも励みます。“自らルーティーンを壊す”機会もグッと増えるのです。
5:自分の至らなさを痛感する
好きなことを仕事にすると、「自分の至らなさ」「ダメさ、弱さ、情けなさ」など弱みにも当然ぶつかります。好きだとなおさら、辛いですよね。穴に隠れて、そのまま冬眠したくなることもあります。
でも、“自分の至らなさを痛感する=成長や判断のチャンス”。筆者が“失敗は成長の糧”とスーッと自然と受け入れられるようになれたのは、好きなことを仕事にしてからです。それまではいくら口に言われても、「やっぱり恐いし恥ずかしいよ」と心の中で引っかかっていました。
今では落ち込んでも、やがて「……よし、立ち上がろう、糧にしちゃおう」と思えます。それは、「好きだから」です。好きじゃなかったら、逃げていたかもしれません。
いかがでしょうか。結果的に、どのリスクもリスクとはならず、“好きなものをさらに高めるための過程の1つ”にしかなりえません。それは“ほんとうに好きだから”です。5つのリスクを糧にしていくことで、好きな気持ちは広く深く、やがて本当の愛になります。
これは仕事だけでなく、恋愛も同じだと筆者は思います。全て、恋愛で考えてみてください。好きな人といると、退屈でも心地良いですよね。
「好きなことを仕事にするなんて甘えだ」と捉える日本人も、多いです。でも誰も「好きな人と結婚するなんて甘えだ」とは言わないですよね。甘えではなく、本気で生きるならそれでいいと思います。1つの参考にしてみてくださいね。