ネガティブ思考から抜け出す効果的な方法とは?
いつもは元気な人でも、心が疲れているときは思考もネガティブに陥りがち。そこからうまく立ち直れないとどんどん負のループにはまっていき、鬱状態になってしまうことも珍しくはありません。ネガティブな気分になったときは、いち早くその気配を察し、自分で気持ちを切り替えることが大切です。そのためのヒントをまとめてみました。
ヒント1:自分の心理状態が今ネガティブモードになっていることを自覚する
なんだか何でも悲観的に思えてくる、周囲の人が自分に敵意を持っているように感じる、そんなふうに客観的に物事をとらえられないときは、明らかに気分がネガティブモードになっています。そんなときは今すぐくよくよ考えることをストップ! そうしないと、知らないうちにどんどん気持ちも沈んできます。まずは“あれっ、今の自分はちょっといつもと違う”と自覚することが大切です。
ヒント2:ネガティブな思いを勝手に肥大化させない
ヒトの心とは不思議なもので、放っておくとどんどん悪いほうへ、悪いほうへと想像が働き、自分で自分の首を絞めるような状態に陥ってしまいます。漠然と不安を大きくしたりせず、状況をもっと冷静に具体的に、ありのままに見つめるようにしましょう。たとえば……
×:「私のことなんて、誰も好きじゃないんだ」
○:「上司は、今回の報告書があまり気に入っていないのかもしれない」
あくまで具体的なことだけみるようにすれば、その対処法についても現実的に考えやすくなります。
ヒント3:先の見えない将来をいたずらに心配せず、今現在に集中する
こんな比喩があります。
“大きな駅ターミナルでたくさんの電車が行き来しているのを想像してみて下さい。その電車たちはあなたの悩みそのものです。電車は常に駅に入ってきて、また時間が来れば発車します。でもだからといって、その電車に乗らなければならないということはありません。乗る、乗らないは自分の意思で決定することができます。”
つまり、生きている限り、常にいろいろな悩みや不安を心は感じているでしょう。でもだからといって、それらひとつひとつに囚われ、心を悩ませる必要はないのです。不安や心配そのものは、自分の心が勝手に作り出した妄想であることが多いといえます。不確かな将来や先のことをくよくよ悩むより、今この瞬間のことにもっと心をフォーカスさせてみましょう。
ヒント4:気分的に追い込まれていると感じたときは、体を動かしリフレッシュ
心が落ち込みがちなときこそ、積極的に体を動かして気分をリフレッシュさせるべき。室内でもできるヨガは気持ちを落ち着けるのに効果的だし、にぎやかにダンスで踊って汗をかけば、それまでの悩みやモヤモヤが一気に小さなことに思えてきます。心と体は密接に関わっていることを覚えておきましょう。思いっきり体を動かすことで、ネガティブモードになりかけた心をまたリセットすることができます。