【快適な睡眠のために。vol.7】なんで人は二度寝してしまうのか?
まだ大丈夫……。そんな気持ちから布団の中でグズグズしてしまって、二度寝を繰り返してしまうのは筆者だけではないはずです。
でもどうも二度寝ってした瞬間は幸せな気分になるんですが、起きるときがいつもの倍くらいしんどく感じたりして後悔しちゃうんですよね。
分かっているのに、なんで二度寝ってしちゃうんでしょうか? やっぱり体が睡眠を求めておるからなんでしょうか?
なんで二度寝しちゃう?
大きい原因は2つあると言われています。
1つは、前日の晩の夜更かし。テレビを見続けてしまって、PCでのネットサーフィンをやめられずに、ついつい遅い時間まで起きてしまうことありますよね? このときの脳は興奮状態になっているため、寝ようと思って目をつぶっても全く寝付けないなんてことも。そのため朝起きなければと思っても目覚ましをとめて二度寝をし、脳が無理矢理睡眠時間を確保しようとしてしまうのです。
もう1つは、運動不足。
良い睡眠を摂るためには運動をし、体を適度に疲れさせる必要があります。脳も体もバランスよく疲労することが、快適な睡眠の1歩なのです。ですが脳だけが疲れた状態で寝てしまうと、体は回復しても脳はまだ疲労が残っているというアンバランスな状態に陥ってしまいます。そのため脳はまだ寝たいという信号を体に送り、二度寝を選択させられてしまうのです。
二度寝はデメリットばかり!?
睡眠にはサイクルがあります。
レム睡眠とノンレム睡眠で、約90分周期で回っています。自然と目が覚めるのは、この睡眠周期によってなんです。ですがせっかく起きたにも関わらず二度寝をしてしまうと、この90分サイクルが崩れてしまうことになるため次にスッキリ起きることができなくなってしうんです。
このサイクルから外れて起きてしまうと、脳はまだ90分周期のどこかだと認識しているため頭がぼーとした状態のままで活動しなければならなくなってしまいます。
これでは仕事でミスもするでしょうし、せっかくのデートもぶちこわしてしまうことになりかねません。
また二度寝は精神的なデメリットもあります。「もうちょっと寝ていたい」と「でも起きなくちゃ」という精神的な葛藤が、二度寝の際には繰り返されることになります。この葛藤を脳はストレスと捉えるため、せっかく寝て回復したにも関わらず、すぐに疲労してしまう原因となっているのです。
寝ることは疲労回復につながって幸せになることなのに、二度寝はそんな気持ちを破壊してしまうんだということが今回のことでよく分かりました。
脳のこと、体のことを考えて90分サイクルに乗っ取ったしっかりとした睡眠時間を心がけ、快適な睡眠をとっていくようにしましょう。