有吉弘行や坂上忍をお手本に! 好かれる毒舌のススメ
相手を褒めたら「さすが、口が上手いねぇ」って言われた! 笑顔で接していたら「猫かぶっちゃって」って笑われた! ……などということはないでしょうか? 本音と建前は日本の国。笑顔の奥には裏があると思われてしまうこともありますね。
最近はマツコ・デラックスさんや有吉さんをはじめとした、さまざまな毒舌キャラが引っ張りだこです。下手に相手持ち上げるより、毒舌のほうが嫌われずにすむのかもしれません。そこで今回は彼らをお手本にした、好かれる(かもしれない)毒舌テクニックについてご紹介いたします。
毒舌は、売り物です
毒舌テクニックなどと言うと、「あの人たちは芸能人だから毒舌として商品になってるんだよね」という声が聞こえてきそうですが、その通りです。学校や会社という組織で生活をしていたら、毒舌はあまり好まれるものではありません。もし毒舌万歳な世の中だったら、お世辞や愛想笑いなんてこの世からさっさと消えていることでしょう。しかし芸能人だってお金をもらう身。好き放題に「毒舌」を取り扱っているわけではありません。想像以上に慎重に相手を楽しませる「毒舌」をきちんと心得ているようです。「毒舌=思ったことをストレートに言う」とは違います。
好かれる毒舌テクニック
1:相手を見極める
「毒舌」は誰にでも使っていいわけではありません。相手を見極める能力が必要です。相手の立場や役割、プライドの高さを想像することもそこに含まれます。そして「この人にだったら言っても大丈夫かな……?」と相手のメンタルの強さ、そして器の大きさを察知することも重要です。心の弱い人の傷をえぐるようなことをしないことが大切。
毒舌を言ってもオッケーな人はだいたい「勘違いしている人」「痛々しい人」「自意識過剰な人」に分けられます。誰もがツッコミたくなるけれど言わないポイントを狙ってストレートに言葉を投げかけます。
2:自分を棚に上げない
自分を棚にあげた発言をしないことも重要です。相手ばかりを叩いていたのでは「あなたはどうなの?」と聞かれたときにひるんでしまいます。そして逆に「勘違いしている人」の枠におさまり、叩かれる立場に追いやられてしまうのです。それを避けるためには常に「自分はくだらない人間だと思ってる」「自分をどうしようもない人間だと思っている」というオーラを周囲に放っておくこともポイントです。人は自分で自分を斬っている相手の上からさらに斬ることはしません。奢らず、傲慢にもならず、自分を戒めているというアピールが大切のようです。
3:幸せにならない覚悟(幸せに見せない覚悟)
幸せに見える人は、弱い人間の心がわからないと思われてしまいがちです。「どうせあなたは幸せだから……」「いいよね、好かれてい…て…」と嫉妬されてしまうのです。嫉妬されてしまっては毒舌を言ってもただの性格の悪い人にしかなりません。大事なのは、弱い立場の人と同等のポジションにいるように見せることです。一度売れなくなった有吉さんや坂上さん、あまり恋が実りやすいとは言えない(実際にどうかは置いておいて)マツコ・デラックスさんは、幸せアピールをしません。幸せを見せつけてしまっては支持されないことをわかっているからかもしれません。卑屈にならない程度の自虐スパイスをきかせて自分の不幸っぷりをアピールすることもポイントのようです。
こう考えてみると、毒舌キャラで好かれることは、自分を切り売りしなければならないため並々ならぬ努力が必要なのかもしれません。