強くなるために――繊細な人が「自分が弱い」と感じたときにしたい3ステップ
失恋や失敗をしては落ち込み、「自分はなんて弱いんだろう」と落ち込む。こんな経験があるのは、筆者だけじゃないはず。でもよく考えてみれば、弱さを乗り越えなければ、強くはなれないのです。自分が弱いと思ったその瞬間は、“強くなるためのチャンス”かもしれません。
「繊細な人」と「繊細ではない人」の違いなだけ
そもそも最初から強い人なんて、この世にはいません。それでも「強い」と感じる友人がいるならば、それは“繊細な人”と“繊細ではない人”の違い、な可能性があります。
前者は敏感で細かく気付くことが多く、深く考えようとします。一方で後者は、そもそも気付く部分が少なく、深く考えようとはしません。
繊細な人から見ると、繊細ではない人は一見強く見え、羨ましく思いますよね。だからと言って、自分を責める必要はありません。感じてしまうこと、考えてしまうことは仕方なく、変えようがないもの。そう、見方を変えれば“個性” なんですね。
では繊細な人が「自分が弱い」と思ったときは、どうすればいいのでしょうか?
ステップ1:「今後何十年も同じように苦しみたいか?」考えて
弱いと感じるケースもさまざま。強いショックや悲しみ、膨らむ妄想、自己否定、恥ずかしさから消えたくなる、やる気が出なくなるなどあるでしょう。
そんなときに、「今後何十年も同じように苦しみたいか?」と、自分に訊いてみてください。……おそらく「嫌だ」と答える人が多いと思うのです。ならばこんな精神的負担を減らすためにも、弱さへの対処法を考えましょう。
ステップ2:変わらない事実と感情は受け入れる
失恋や失敗の事実は変わりません。事実はそのまま受け入れましょう。「悲しい、悔しい、辛い」といった感情も、そのまま受け止めましょう。
繊細すぎて見ない振りをする人もいますが、それは要注意。感情は受け止めないと、何年も居座っていつか爆発することもあります。
事実と感情を受け止める――これ自体が、強くなるための訓練とも言えます。
ステップ3:コントロール可能な思考は取捨選択を
一方で、思考はコントロール可能。大切なのは、思考の取捨選択をすることです。
たとえば、“ドンドン膨らんでいく妄想”。意味は……ありませんよね。実現することは圧倒的に少ないですし、相手の気持ちをいくら妄想しても、本人に訊かなければ分かりません。「本来不要なショック」を受け、余計辛い思いをするだけ。妄想をストップすることも大切です。
“自己否定”も問題です。人間ですから、そりゃ失敗もあります。いくら自分を責めても、時間を戻せるわけではありません。あとでフォローしたり、失敗経験を活かすことしかできないですよね。
“自分を受け止める強さ”と“思考を取捨選択する強さ”。この2つを「自分は弱い」と感じたときに心掛けると、繊細でも心の強さを持つことができます。小さな傷から大きな傷まで日々感じるものですが、1歩1歩向き合い、強さに向かっていきましょう。