無限の可能性を秘めている! 「逃げる」ことのプラス作用5つ

2014.02.04

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

「逃げる」という言葉が持つイメージは、「ダメで弱い人間」というところでしょうか。ところがこれは一義的な、非常に視野の狭い考え方。何事も、マイナスがあればプラスもあります。「逃げることのプラス作用」について、じっくり考えたことはありますか? 自身の経験から、筆者は逃げるメリットを5つ見つけました。


1、冷静な心身が取り戻せる

「逃げたい」と考える時の人間は、心も体もボロボロ。自分の弱さに傷付き、考え過ぎて負のループにハマる。脳のフル回転と緊張状態で、体も疲れ切った状態。これで「もっと頑張れ」というのは……無理ですよね。羽が折れた鳥に、今すぐ飛べといっているようなものです。
弱った状態では偏った思考しかできず、自分本来の力もほとんど出せません。逃げて休むことで、冷静な心身を取り戻すことができます。

2、自分らしい決断ができる

逃げたいと考えるとき、多くの場合脳内では“本心vs世間体&安定”の戦いが繰り広げられています。
本心ではAを選びたいけれど、Bを選ばないと「不安定」だし、「かっこ悪い」し、「自分のプライドも許さない」し、「社会人としてダメっぽい」し、「友達に笑われる」し、「親に怒られる」し……。本心はドンドン奥へ追いやられてしまいます。
逃げてしまえば、たしかに間もなくは世間が気になって仕方ありません。しかし人間は、慣れる生き物。世間も、想像以上に自分に関心がないと分かります(大体みんな自分のことしか興味がないもので)。やがて本心とじっくり向き合え、自分らしい決断ができます。

3、世間体・プライド・安定の壁が低くなる

世間体・プライド・安定は、単なる“思い込み”。全く考えないのも別の問題が出てきますが、捉われてしまうこと、意識しすぎて自分の人生を左右されてしまうことが1番の問題です。
一度逃げれば、逃げるまえはあれほど高かった“世間体・プライド・安定の壁”が一気に低くなります。それらが人生の責任を取ってくれるわけではないことに気付き、付き物が落ちたように「ま、いっか」と思えることが増えます。

4、時間ができる

逃げてしまえば、単純に時間ができます。時間ができるということは、何でもできるということです。十分に休め、心身の余裕もでき、自分の本心と向き合え、新たな挑戦への入念な準備もできます。

5、無限の可能性が広がる

少し角度を変えてみれば、「逃げる=現状以外の選択肢を、何でも選ぶことができる状態にいる」ということ。「逃げる=ゼロになる=無限の可能性がある」ということです。
逃げにも、人生を変える「大きな逃げ」と日常生活での「小さな逃げ」があります。長い人生で考えれば「逃げないとやってられない」時期は必ず来ますし、逃げることで自分らしさを取り戻すキッカケになることもあります。逃げたいな……と思ったとき、プラスの作用も一緒に考えてみてください。

2014.02.04

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

記事を書いたのはこの人

Avatar photo

Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/