仕事も恋も…自分探しは「出会い」より「日常の3大悪」から見つかる

2014.01.24

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本当に好きな人が分からない。本当にやりたいことが分からない。本当の自分がわからない――。
一時期、自分探しのために旅に出て、「出会い」を求めることが流行りましたよね。ところが出会うだけで、本当に好きなものや自分が分かるわけではありません。むしろ大切なのは、「出会ったあと」。はじめられるか、続けられるか、失敗しても開き直れるかが大切なのです。

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本当に好きかどうかは「日常の3大悪」で試される

「継続と失敗」なんて、地味で、面倒くさくて、どこか泥臭いですよね。こういった地味な日常にこそ、自分を探すヒントがあります。
「出会い」の段階では、たしかにインスピレーションや感情が大切。まず「好き」「やりたい」「気になる」という気持ちがなければ、はじめられません。最後まで大切なのがこの「好きという気持ち」なのですが、本当に好きかを試すために「日常の3大悪」があります。

何事にも必ず付き物な3大悪「失敗、マイナス面、飽き」

好きなものに出会っても、日常的に「継続」すると、必ず3大悪の壁にぶつかります。
まずは必ず起こる、「失敗やトラブル」。自分の知識不足や努力不足、不甲斐なさで失敗し、他人にも迷惑をかけてしまう。挑戦しても、何度も失敗してしまう。自分の弱さや無力さを痛感し、「もう嫌!」と逃げたくもなりますよね。
「マイナス面」も、何事にも付き物。人なら短所やかっこ悪い部分を、仕事なら地味さや利益追求など、ブラックな面は必ず目にします。理想と現実の違いにガッカリし、好きなものを嫌いになってしまいそうな時もありますよね。
また、どんなに強い魅力を感じていても、毎日続けていれば飽きはくるもの。「当たり前の日々の中の1つ」になってしまうことに、恐怖を感じることもあるでしょう。

それでも「好きだからやる」と言えるか

3大悪に立ち向かうには、とてつもない精神力と労力、体力と時間を使います。辛いやら、情けないやら、恥ずかしいやらで……もう動けないと思うときも。
それでも好きだからと立ち上がり、また毎日コツコツと続けることができるか。どんなに傷付いても、「好きだからやるしかない」と開き直れるか。「続けるのが恐い」か、「辞めるのが恐い」かとも言い換えられますね。この過程を経ることで、本当の自分の気持ちが分かります。
実にしんどいですが、この過程を経なければなにも手にすることはできません。むしろ成長し、深めることができ、新たな魅力を見つける手段と、前向きに考えたほうが気は楽になりますよね。これは仕事も、恋も同じでしょう。
あとは、まずやりたいことをはじめる意欲が、自分にあるかどうかです。

2014.01.24

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/