2015年こそ始めたい! 着物女子のススメ

お宮参り、七五三、成人式。和装をする機会は、儀式化してしまったように思えます。しかし今、20代30代女性の間で、着物デートや和装女子会がひそかなブームになっていることを、読者の皆様はご存知でしょうか? 筆者はそれを知ったときに気付いたのです、着物こそ最大で最高の女子力なのではないかしら……と。すっかり着物に魅せられた筆者は日本に美しい着物女子を増やすべく、今回この場をお借りしてお着物の魅力を皆様にお伝えしたいと思います。


着物は意外と普段着に向いている

かく言う筆者も、和装に親しみ始めたのは成人式で振袖を着たことがきっかけ。でもせっかく日本人として生まれたんですもの、普段着として着物を楽しめたらより素敵ですよね。
実は着物は、夏の暑さにも冬の寒さにも強い万能着。お腹は帯をするので汗をかきそうですが、補正タオルが汗を吸い取ってくれるので不快感はありません。むしろ冷やさずにすむので、体への負担が減ると言われます。
そして着物と言えば高価なイメージがありますが、着物は何年何十年ともつため、長い目でみれば案外リーズナブルなんです。小物の合わせ方でさまざまな年齢に合った着方ができ、なおかつ体型が変わっても着ることができます。一枚で何十年も着回せるなんて、洋服にはない利点ですね。

いい女の影に着物あり

着物を着ると背筋がしゃんとして、いつもよりも優雅な気分になりませんか? それは気のせいなどではなく、客観的に見てもそうなのです。裾や襟元に気を使うぶん、動作がゆったり、まるで品が生まれたかのよう。所作の美しい女性の魅力は何割も増すと筆者は思います。例えば物を取る時に袖を抑えながら手を伸ばす仕草は、大和撫子の奥ゆかしさと大人の女性の色気を感じますよね。
女優 杏さんは、ドラマやCMだけでなくプライベートでも着物で外出するほどの着物好きなのだそう。彼女特有のすっと伸びた佇まいと凛とした雰囲気の理由の一つには、日常的に着物に触れていることも大きなポイントとして含まれるのではないでしょうか。

世界も注目する、究極のお洒落

2014S/Sのパリコレなどでも注目されている着物は、日本人を美しく見せてくれる究極のファッション。最初のうちは基本に従って、着なれてきたら個性を生かしたコーディネートにチャレンジしてみましょう。洋服では考えられないような色や大胆な柄の組み合わせ(緑に紫を合わせてみたり、チェック柄と花柄を重ねてみたり)も、不思議と着物だとしっくりくるものです。
呉服屋さんで誂えるのも素敵ですが、プレタポルテの着物もとても着やすく、日常使いに適しています。『Tokyo135°』『ふりふ』『宮川徳三郎商店』、、など、20代30代の着物女子に人気があるお店は今や数多く存在します。小紋や帯がコーディネートされた“入門セット”などは、心強いですね。アンティークのものやモダンなものを上手に合わせることができれば、誰しもが振り返る和装美人の完成です。

慣れてしまえば簡単な着付けやマナー。難しそうだからと躊躇せずに、まずは一歩、踏み入れてみませんか? 筆者も2015年こそは月に一度は着物を着て、こなれた着物姿で街を歩こうと思います。それでは淑女の皆様、ごきげんよう。

2015.01.01

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記事を書いたのはこの人

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Written by 香 みちる (カオリ ミチル)

都内在住のジュエリーデザイナー。 好きな宝石はダイヤモンド。好きな香りはムスク。 趣味は乗馬、バイオリン、旅行、そしてSM。