おせかっいな姑との付き合いで学んだ大人の処世術いろいろ
結婚してもっとも揉めやすい人間関係と言えば、義理母との関係。オーストラリア人の夫と結婚した筆者もその例に漏れず、イロイロありました……。姑はアングロサクソン系ならではの押しの強さでグイグイお節介を押しつけてくるタイプ。日本人的なマナーは通じない相手だけに、“どうしたものか……”と途方に暮れたこともありました。
でもそんな姑との付き合いも数年経って、やっと安定したものに……。こちらが大人の対応をできるようになったからかどうかは分かりませんが、上手に相手のことを受け流すことを学んだからかもしれません。そこで今回は、そんな体験から学んだストレスフルな人間関係を乗りきる処世術についてまとめてみました。
処世術1:相手の嫌味は馬耳東風で聞き流すのが一番
相手の言っている一言一言がイヤミに思えて仕方ない、ということありませんか? でも、そこでイライラしたらまさに相手の思うつぼ。そんなコメントにいちいち反論するだけエネルギーの無駄遣いです。ですから、おとなしく聞いているフリをしながら、聞き流すのが一番、最初は「言い返してやろうか」という気持ちと戦わなくてはなりませんが、慣れてしまえば大したことありません。こちらが取り合わなければ、相手もそのうち張り合いがなくなってくることでしょう。
処世術2:プレゼントは小まめに贈る
特に相手が姑などこちらとしても嫌われたくない人であれば、常日頃から小さなプレゼントを贈ることが効果的。“モノで歓心を得ようとするなんて”と思われるかもしれませんが、なにも高価なものでなくても大丈夫。ただ、「あなたのことを気にかけていますよ」というメッセージが伝わるものであれば、小さなお花のブーケやお菓子セットなどなんでも良いのです。小さなプレゼントをもらって悪い気のする人はまずいません。社交辞令だと割り切ってもよいので、会う時にはなにか用意しておきましょう。
処世術3:“私が言ってることが正しい!”と正論争いをしない
嫁姑、あるいは身内間でトラブルになる大きな要因のひとつが、「私の言ってることが誰から見ても正しいのに、相手が分かってくれない、分かろうともしない」と不満を抱えることです。でも家族や身内で正論争いをしても仕方がありません、なぜなら大抵の場合、何が正しいかということぐらい誰もが頭では理解しているのです。それよりも、ちょっとした言い方や態度、あるいは普段の態度がなんとなく気に食わないということがしっくり行かない原因となっていることが……。ですから、“正論”にこだわるのは止めましょう。それよりも、よそよそしい態度を取っていないか、自分から精神的な壁を作っていないか、気をつけてみて。
処世術4:バカになる。
身もフタもない言い方になりますが、これがもっともストレスフリーな人間関係になるコツだと思います。ちょっと嫌なことや、気に入らないことがあっても気にしない、気づかないフリをするというのはもはやひとつの才能でもあるのです。また、相手がお節介で何かと自分のやり方を押しつけてくるようなら、「すみませーん、私なんにも分からないんで、よろしくお願いしまーす」と応えてみるのもアリ。つまらないプライドと理性を捨てて、相手に向き合ってみると、それほど嫌な感情を持たなかったりします。相手の発言がいちいち気なっているとそれが相手にも伝わります。ここは女優にでもなったつもりで、あえてバカになりきって相手の懐に入っていきましょう。精神的に歩み寄れるきっかけとなるかもしれません。