「期待しない方が賢い」は間違い! 効果的な期待の仕方5つ
期待したあまり落ち込みが激しく、「最初から期待しない方が傷付かないから賢い」と、期待するのをやめたことはありませんか? 例えば彼の連絡の期待、旦那の家事協力への期待、子どもの成長への期待など。
筆者も同じ経験がありますが、長年を通して気付いたのが「期待はしても、しなくても辛い」ということ。実は期待しないのも、賢いとはいえないのです。期待との上手な付き合い方を考えましょう。
「期待しない」とどうなるか?
まずは「期待しない」場合どうなるか、みていきましょう。
自分の心に関して言えば、「期待を破られない」という面では傷付くことなく、心も楽でしょう。ただし気を付けたいのが、“他人は変わらない”ということ。期待しないでそのまま過ごしても、状況や相手が変わることがありません。同じ状況が、ほぼ永久的に続くことになります。
期待しなくても、自分の中に希望は残ります。例えば「もっと彼と連絡を取りたい」「たまにはゆっくりお風呂に入りたい」など。しかし相手に期待はできないですから、希望さえも打ち消そうとします。つまり“我慢”や“諦め”に変わるのですね。
我慢が続く状態は不自然ですから、つもりに積もって様々な形で爆発することも。状況が変わらないことで心身への負担は変わらないどころか増していき、期待しないのも辛いのです。
効果的な“現実より一歩先の期待”のコツ5つ
とはいえ、「期待する」のも辛いですよね。そこで心掛けてほしいのが、“現実より一歩先の期待”をすることです。そのコツを3つご紹介します。
1)“操作”でなく“期待”をする
1番大切なのが、期待の主役はあくまで“相手”という意識を忘れないこと。期待によって変わるのは、自分ではなく相手ですよね。相手に合わせた目標設定をするのが、本当の期待です。
一方で「自分の思い通りにする」のは、期待ではなくて“操作”。操作にならないよう気をつけましょう。
2)希望とニーズの共有を
自分と相手の希望が食い違うことがあります。特に恋愛や子育ての場合はまずは相手の希望が大切ですから、しっかりお互いの希望を話し合い、共有しましょう。
一方で「旦那の家事や育児協力」の場合、相手は腰が重いことがほとんどですよね…とはいえ全て女性が背負うのは無理ですし、長い人生、女性が病気になった場合も困ります。“協力のニーズ”を共有できるよう話し合ってみましょう。
3)相手の一歩先の目標設定を
期待といっても、その内容はピンからキリまで。コツは相手の性格の、一歩だけ進んだ目標設定をすることです。例えば束縛嫌いの彼に、マメな連絡を望んでも無理な話。とにかく簡単に、ほんの少しの変化からお願いしてみましょう。
4)常に重荷チェックを
期待に付き物なのが“相手の重荷になる”こと。重荷にしてしまうのは、多くが期待する側です。
そもそも変化が苦手で、できれば楽をしたいのが人間。そんな人間が変わろうとするのですから、一筋縄ではいきません。目標設定が高すぎたり、完璧を求めたりしないこと。無理のないペースで進めていきましょう。
5)自分も一緒にやる
相手が負担に感じづらい方法として、「自分も一緒にやる」方法です。例えば自分も子どもと一緒に英会話をしたり、旦那さんと一緒にいつも以上の家事をしてみたり。仲間がいると頑張れるのが人間ですから、一緒にやるのも一つの手でしょう。
これだけ気をつけてもうまくいくのは難しいのが現実です。それでも全く期待しないのは辛いですし、期待なくして変化や成長の伸びしろはありません。まずは小さなことから始めてみてはいかがでしょうか。