忙しい毎日を美しく生きる“禅”の言葉たち
iPhone 5s、5cが発売され、docomoの参入も相まって世を賑わしていますね。そんなiPhoneの生みの親、スティーブ・ジョブズ氏も影響を受けていたと言われている“禅”。今日は忙しい毎日を美しく生きるための“禅”の言葉をご紹介します。
「調身、調息、調心(ちょうしん、ちょうそく、ちょうしん)」
“姿勢を整える”こと、“呼吸を整える”こと、“心を整える”ことを意味します。座禅をするために必要な心得ですが、日常生活でも応用することができます。例えば上司の理不尽な発言にイライラしてしまった時、体がか~っと熱くなって、心臓はどきどき、呼吸は浅くなっていませんか? そんな時は感情をコントロールしようとするよりも、まずは体を整えましょう。姿勢が正しく整えば、自然と呼吸も整います。呼吸が整えば心も落ち着いてくるのです。心が不安定になった時には、まず姿勢から整えましょう。
「行雲流水(こううんりゅうすい)」
行雲とは“空を行く雲”のこと、流水とは“流れる水”のことです。大空に浮かぶ雲や、川を流れる水のように一つの場所や物事にとらわれることなく、「自由に生きましょう」という言葉です。すべての物事は、同じであり続けることはありません。雲のように刻々と形を変えて変わって行くのです。困難な状況やあなた自身も同じこと。何事にも執着せず、こだわりを捨て、岩をよけて流れ続ける川の水のように自由に生きましょう。
「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」
今生きている“今日”こそ、最高で最上な一日という意味。昨日が…昔は…なんてほかの日と比べる必要はないのです。例え今日どんなに幸せなことがあろうと、不幸なことがあろうと、明日は明日でまた別の一日。他の日と比べることを辞めれば、“良い”“悪い”に対する執着が無くなり、今日だけを素直に受け止めることができます。
「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」
行(行く)住(とまる)坐(座る)臥(横になる)基本動作のこと。朝目が覚めてから、夜ベッドに入って目を閉じるまですべての行動が修行ということです。“修行”というと堅苦しい感じがしますが、“ひとつひとつの動作を丁寧に、そしてそれに専念する”だけでいいのです。食事をするときにはテレビを消す。人と話している時に携帯を見ない。そんなほんの小さな所作の積み重ねが美しい生き方につながるのです。
忙しい毎日を凛として過ごせるように、折に触れて禅の言葉を思い出してみてくださいね。