今話題の「ソーシャルターン」 アラサー女子目線から仕事、婚活、子育てを徹底分析!

2013.09.25

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今話題の「ソーシャルターン」という言葉をご存知ですか? 「田舎に移住する」ことで、震災以降、若者の間でも需要が増えています。都会の生活や多忙な仕事、大人の恋愛に疲れたアラサー女子にとっては、「いいかも…」なんて憧れちゃいますよね。
実際に筆者は東京に7年住んだ後、千葉、奈良、群馬、山口と転勤で地方に住んでいます。定住ではないという意味ではソーシャルターンと違いますが、実際にアラサー女子が地方に移住したらどうなるか、その生活面を詳しく分析レポートします。

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馴染めるかは○ 自分に合った土地を選んで

「まず馴染めるか?」という問題は大きいですよね。筆者の感覚的には割りと馴染めますが、同じ日本とはいえ、土地によって人々の性格は全く違います。
やはり東北の人は我慢強い一方、九州地方の人は大らかなどありますから、「自分の出身や性質に合う場所」を選んだ方が馴染めるでしょう。筆者は群馬出身ですが半分九州の血が入っており、北よりは南の方が馴染みやすい印象を受けています。

生活は△ 日用品に不自由はしないがオシャレアイテムは遠い

地方は大手チェーン店はありますが、それ以外が弱いというデメリットがあります。例えば東京によくあるオシャレカフェや呑み屋やちょっとした個人店なども数少ないですし、百貨店がない場所も多いですし、ファッションアイテムを買う場所も少ない。
群馬も奈良も山口も、服を買うならイオンタウンか、都市部(東京や大阪、博多など)に出るかになります。買い物が外せないなら、大きめの市に住むか都市部へのアクセスの良い場所を選ぶべきでしょう。

仕事は△  厳しい一方で、起業ははじめやすい

仕事は厳しめ。一例としてあげると、筆者の前職は「金融・営業」で、いつか実家に戻る必要が出てくるかも…と、就活当時は1番地方でつぶしがきくと思った職を選びました。
しかし実際地方では、金融でもなかなか空きはありません。地方だと両親が近くに住んでいる人が多く、出産しても産休をとり復職する人がほとんど。企業側も「出来る限り同じ会社の経験者が欲しいと、空きがあっても内部で決め、募集自体ないことが多い」とのことです。
唯一金融の営業の仕事もありましたが、外回りの契約社員で時給は800円(山口県で調査)。平均賃金が安い面も響きます(その分物価も安いですが)。
ただ「正社員なら営業もあります。派遣やパートなら事務がほとんどなので、事務のスキルをつけるべき」とのアドバイスも。競争人数自体は少ないので、経験やスキルと応募がマッチすれば職もあるでしょう。筆者の田舎でも友人たちは事務、金融、公務員、医療関係が多いので、そのあたりが狙い目です。

一方で、起業のチャンスも。地方なら家賃も物価も安いですから、安価にはじめられます。分野によってはまだまだ未開発な地域も多く、ライバルも総じて少なめ。
ただし筆者の地元では、東京で流行りそうな「オシャレでお高いカフェ」が経営難になることも。大きめな市や観光地の近くと、全くの田舎では、ウケるものもガラっと変わります。「その土地ならではの特徴」をきっちり捉えないと集客は難しいですが、はじめやすいのははじめやすいです。

婚活は○  街コンが盛ん

婚活は、ある程度大きな町なら「街コン」が盛んです。筆者が住んできた町でも、街コンは行われていました。それ以外総じて地方は出会いが少なめですが、それもある意味一つのメリットになるでしょう。出会いが多過ぎても、ライバルが増えるだけですからね。

子育ては◎  大きめの都市なら最高

子育ては、ある程度大きな都市なら最高です。ちょっと行けば山あり、海ありと自然もいっぱい。それだけでなく、子育てに関する設備も十分に整っています。
例えば筆者が今住んでいる山口県のある程度大きな市では、幼稚園だけで15つ、小児科も17件ほどあります。山口県の場合都市部と違い、幼稚園でも延長保育(17時半や18時まで)・長期休暇の預かり保育あり。超人気園でない限り、「定員いっぱいで預けられない」なんて心配もありません。
一方で群馬の山奥では幼稚園は1つのみ、小児科も数少ないですから、ある程度大きな都市の方が選べますし安心です。

総じて見ると、メリットもデメリットも多様。簡単に行動にうつせることではありませんが、旅先で住めるか考えてみたり、気に入った土地を見つけて通ってみるも一つの手ですよ。

2013.09.25

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/