アドバイスでなく気付かせる!「相談聞き上手」のポイント3つ
聞き上手が勧められる昨今。「実はアドバイスは嫌われる…」と心得ている人も多いでしょう。せっかくアドバイスをしても、相手が聞く耳を持たなければ意味がないですし、「そんなことを言われたいわけじゃない!」なんて心を閉ざされることがほとんど。でも相談されたら、アドバイスせざるを得ないと思ってしまいますよね。
本当の聞き上手は相談話でもアドバイスをせず、話し手自身が自分で気付くよう誘導します。そのために必要な聞き方を、3つほどご紹介します。
オウム返し
まず前提として必要なのが「オウム返し」。オウム返しは「きちんと話を聞いている」合図。また、再度言葉を投げかけることで相手も掘り下げて考えることができ、自ら気付くことに繋がりやすいのです。相手の話した言葉を拾い、さりげないオウム返しで相槌を打ったり、質問に繋げましょう。
例)「上司とウマが合わなくて、仕事中気まずいんだ」→「上司と合わないんだ。直属の上司?」
話し手の感情や思いを聞く
相談話の場合、まず「起きた出来事や行動」ばかりが話されます。取り残されがちなのが、「話し手の感情や思い」。実はここに答えが隠れている可能性が高いのですが、聞き手が質問しない限り、自ら話すことは少ないのが問題。話し手自身も、自分の感情を後回しにしていることが多いのです。
「話し手がどう感じ、どうしたいか」は全ての原点。ここを掘り下げることで、本人自ら気づくことが多いのです。
例)「どう感じたの?」「どうしたいの?」「辛かったんだね(気持ちを代弁してあげるのも○)」
第三者の感情を質問
相談話は大抵「独りよがり」。相談される側なら第三者の気持ちは分かるのに、自分の悩みになると分からなくなる人はとても多いです。ここを掘り出してあげるのが、聞き手の役目。
第三者の立場や予測される感情・思いを聞いてみましょう。
例)「彼は辛くなかったと思う?」「自分が上司だったらどう思う?」「上司が目指すところは何なのかな?」
いかがでしょうか? この聞き方を心掛けると、話し手との距離も縮まり、関係も深くなります。大事な人にこそ、使ってみてくださいね。