知っておきたい! 「賞味期限」「消費期限」と保存テク

期限が切れたから食べちゃダメだよね……と冷蔵庫を整理していて、食材を捨ててしまった経験がある人も多いのでは。しかし、その「期限」、実は問題なかったかも!? 意外と知らない「賞味期限」と「消費期限」の真相と主要な食材の保存テクについてご紹介します。


賞味期限って?

牛乳やハム、マヨネーズ、卵、缶詰、冷凍食品、スナック菓子など、冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。開封されていない状態で、表示された保存方法に従って保存した際に、おいしく食べられる期限を指します。そのため、表示された日付を過ぎると、食べられなくなる、ということではありません。ただし、あくまでも賞味期限は「未開封の状態」に適用されるもの。一度開封したあとは期限に関わらず、早めに食べることが大事です。賞味期限が3ヶ月未満のものは年月日で、3ヶ月を超えるものは年月で表示されるのが特徴です。

消費期限って?

お弁当や生菓子、調理パン、サンドイッチ、お惣菜、サラダなど、製造から約5日以内に品質が劣化するような、長くは保存がきかない食品に表示してあります。開封されていない状態で、表示された保存方法に従って保存した際に、食べても安全な期限を指します。必ず消費期限内に食べるよう心がけましょう。年月日で表示されるのが特徴です。

食材保存テク

主な食材の保存方法をご紹介します。保存の仕方次第で、もちも変わってくるので、マスターして!

1、牛乳

開ける前に手を洗っておくだけで、注ぎ口に雑菌が侵入するのを防ぎ、清潔な開け口をキープできます。また「低温殺菌牛乳」(60〜70℃で殺菌処理)と表示された牛乳は、130℃で殺菌処理された通常の牛乳と比べて、品質の劣化が早いということを覚えておきましょう。

2、生クリーム

生クリームに振動を与え続けると、キレイなホイップを作れなくなる可能性があります。扉を開け閉めする度に振動が生じるドアポケットではなく、奥の安定した位置へ置くよう意識して。また、余ってしまいがちな生クリームですが、ホイップ状態にしたものを冷凍すると、1ヶ月ほどもちます。

3、肉

水分を含むものほど傷みやすく、鶏、豚、牛の順に悪くなります。また、空気に触れる面積が多いほど、酸化も進みやすいため、ひき肉、スライス肉、ブロック肉の順に傷みやすいことも頭に入れておきたいですね。ちなみに、冷凍用の肉の保存期間は、2~3週間が目安。冷凍だからといつまでも冷凍庫へ入れておくのはNGです。

4、卵

とがったほうを下に向けて保存しましょう。空気の入った空間が上部に固定され、黄身が殻に接触せず安定するため、新鮮な状態をキープできます。賞味期限が過ぎたら必ず加熱調理をして、1日以内には食べるようにして。

賞味期限と消費期限、保存テクをマスターして、安全でムダのない食生活を心がけてくださいね。

2013.08.26

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子