さりげなく自分の希望を通す、上手なコミュニケーション術

もし、上司があなたの書類を早くチェックしてくれて、先輩が出張のたびに美味しいお土産を買ってきてくれ、彼とのデートで好きなレストランに行けたら、あなたは嬉しいですか? そんなに何もかもうまくいくはずがないと思うかもしれませんが、周囲の人があなたの希望を叶えてくれる「確率を高める」ことは可能です。今回は、そのために役立つコミュニケーション術をご紹介します。

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自分の希望を明確にする

最初に、何をどうしてほしいのか自分の中ではっきりさせることが大切です。そのとき、あわせて、第二希望と、譲ってもいい条件を考えましょう。デートのレストラン選びなら、第一希望が「夜景の見えるイタリアンレストラン」、第二希望が「カジュアルフレンチ」、譲れるポイントは「美味しくて雰囲気がよければ夜景なしでもOK」のように整理します。

相手の希望を理解する

自分がどうしたいかわかったからといって、希望をそのまま伝えるとワガママだと思われてしまうかもしれません。ここで一度、相手の希望について考えてみましょう。彼が「イタリアンは好きだけど遠出が嫌い」で「話題の店を好む」タイプなら、それを踏まえて「雑誌で紹介されていた近場の美味しいイタリアン」を提案します。相手も乗り気になるポイントを押さえることで、希望が通りやすくなります。

伝え方を工夫する

最後に、言葉をサンドイッチにすることを意識します。「ポジティブで同意したくなる言葉」+「彼の好みを盛り込んだ自分の希望」+「お願い」のように、一番言いたいことを真ん中に具材のように挟みます。
具体的には「デート久しぶりだね。会えて嬉しいなあ」、「雑誌で見たんだけど、近くに美味しいイタリアンレストランができたんだって」、「今夜、一緒に行ってみない?」という流れで気持ちを伝えます。「今日ぐらいおしゃれなイタリアンに連れて行ってよ」と言うより、彼の気持ちを動かすことができると思いますよ。

今回はデートのレストラン選びを例に説明しましたが、仕事でも基本の考え方は同じです。自分の希望をはっきりさせて、相手の望んでいることも踏まえながら、伝え方を工夫する。それだけで、お願いをきいてもらいやすくなります。

2013.08.15

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉戸 三貴(よしど みき)

コミュニケーションスタイリスト。パリ留学、美ら海水族館広報、PRプランナーなどを経て、表参道で起業。ブランドPRや女性の悩み相談など、様々なコミュニケーションの課題解決をサポートしている。得意分野は、コミュニケーション(恋愛・仕事)、働く女性、ライフスタイル、仕事術など。 著書 『心に残る人になる たった1つの工夫「ありがとう」の手書き習慣』