“壁にぶつかった!”というピンチのときこそ覚えておきたい5つの心得
失恋した、就職活動がうまくいかない、人間関係でトラブルがある…、誰でも生きている限り、こうしたピンチに直面するときがあります。でも、どうか落ち込んだり、悩み過ぎたりしないで!どんなに手痛いダメージでも、人は立ち直れる力を持っていることを信じてみましょう。
心理学のプロたちが教える、心が弱ったときに覚えておきたい心得が力強い味方となってくれるはずです。
人間の脳はどんな境遇にも適応できるようになっている。
“もう絶対に立ち直れない”と思うような精神的ダメージからも、人は必ず立ち直れるようにできています。より正確に言えば人間の脳がそのようにプログラミングされていると言えるでしょう。神経科学の分野では、人間の脳は非常に柔軟に現実に対応し、自身をそれに合わせて変化させることが知られています。だから、まず自分自身を、そして自分の脳の働きを信じてみてください。
自分の今までの考え方を変えてみる。
自分が“ピンチだ”と思っている状況は、はたして本当にそうでしょうか?例えば、失恋はもっといい恋人に出会うためのステップ、就職活動が難航するのも裏を返せば、もっとたくさんの可能性を考えてみるきっかけとも言えませんか?一見ネガティブに思えることも、発想を変えてみれば、ポジティブなものに捉えられるはず。自分の思考パターンを変えるトレーニングをしてみましょう。
自分の力で変えられないものは、受け入れてしまう。
上記のように自分の考え方を変えることは可能、でも身のまわりの境遇や他人の気持ちを変えることはできません。不可能なことにあらがったり、ストレスを感じる前に、“変えられないものは変えられない”とその事実を受け入れてしまいましょう。それは恥ずかしいことでも、自分に落ち度があるわけでもありません。あなたを悩ませているものは何なのか、それは自分で変えることができるものか否か、よーく見極めてみて。
ほとんどのことは時が解決してくれる。
もう人生が終わってしまうと感じられるようなピンチや心の傷も、時間の経過とともに薄れていく、これは偽りのない事実です。どんなにつらいこともやがて時が解決してくれることをよく思い出して、一番つらい時期を乗り越えましょう。
一人で悩まず、友だちや家族、カウンセラーに相談したり、しばらく旅行に出て環境を変えてみるのもひとつの手段です。また落ち込みがちな気持ちを整理し、客観視するために、日記をつけてみてもよいでしょう。最初の1、2ヶ月は食べ物も喉を通らないほどでも、3ヶ月、半年、1年、3年後と精神的ダメージは必ず軽くなっているはずです。
ピンチのときこそ、自分の隠された強さを発揮するチャンスととらえる。
逆説的なようですが、“ピンチはチャンス”です。人は困った状況や試練に立たされたときこそ、普段隠されていた本当の力を発揮することがよくあります。つらいときこそ、“いまを乗り越えたらもっと強い自分になれる”と自分に言い聞かせて、立ち向かってみましょう。いままで培ってきた人間関係に助けられたり、新しいスキルを身につけたり、精神面でタフになったり…、新しい自分の強みを見出す最高のチャンスと考えてみてください。