現実の自分から掛け離れていく。。SNSでの痛い光景

2012.12.05

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今や当たり前のように使われているFacebookやtwitter。「ズル休みをして遊びに行ったら、友達にタグ付けされて仕事先にバレてしまった!」とか、「未練のある元カレが新しい彼女のことをつぶやいてショック…」という話しをよく聞きます。
しかしそれ以上に問題なのは、プライベートをやたらと発信していく自分への執着。最近では「本当に遊びたいから行くのか、SNSに載せるために外出するのかわからない」という生活に疲れる人もいるのではないでしょうか?今すぐにその生活を改めないと、自我をこじらせて面倒なことになるかも!そんなSNSでありがちな光景、みていきましょう。


「ちょっとメイク変えてみたぁ」自分撮り写真を更新していく

"美容院に行ってきました!"というコメントとともに投稿されるアップの自分撮り写真。光で肌の色を飛ばし、若干上からの角度で目を見開いてキメ顔。あれ?髪の毛が主役なんじゃなかったの?と言いたくなるようななりきりぶりに目が離せません。ついには"新しいピアス買ったよ♪"とか"ちょっとメイク変えてみましたぁ☆"なんていう理由で毎日のように更新され、タイムラインは顔写真でいっぱい。
「正直そんなにあなたの顔に興味ありませんから!」なんて容易には突っ込みませんが、案外そう思っている人も多いはず。

「友達のAちゃんと一緒にお洒落なカフェに来ました!」プライベートをやたらと公開

"○○ちゃんと××にいま~す!"と仲良しそうな写真とともに載せられる、プライベート情報。週に数回なら自然なものの、毎日何度も日常の様子を更新するなら、「日記でもつけてくれ!」と言いたくなります。"私はこんなに充実しているの!"、"どう?幸せそうに見えるでしょう?"という内なるメッセージがまるみえです。

「~こんな友達もって幸せ!みんな大好き!ラブ!」強引な幸せのおすそわけ

"こんなに気の合う子と一緒に過ごせて、幸せ!○○、大好き!"という友達への公開ラブレター。それも友達とカラオケに行ったとか、映画に行ったとか普通の出来事がやたらと美化されるのです。前向きで幸せなのはいいけれど、それを人に見せたがるのは"わたし、人に恵まれていて沢山の人に愛されているの!"というあからさまな欲求を感じずにはいられません。

片っぱしから押す「いいね!」の嵐

とりあえず「いいね!」を押しておけばいいやというスタンスで、片っぱしから「いいね!」を押しまくる方々。"海外にいます!"、いいね!"この情報シェアします!"、いいね!
なんでもいいね!を押すのは「私が更新したときにも認めてくれるよね?」という無意味な圧力。やたらと「いいね!」やコメントの数を気にして相互で押し合うのは、承認欲求を満たすだけの安っぽいコミュニケーションです。

「また笑顔で会えたらいいね」…よくわからないポエム

誰に向けているのかわからない歌詞のような自作のポエムたち。いや、いいんですけれど。自分に気持ち良く酔いしれている様子が端から見ていてなんとも言えません。「それ、本人に伝えたほうがいいんじゃない?」なんて直接言う人は未だに見たことがないし、全国に向けて発信して何がしたいのでしょうか。思わずおなかがいっぱいになってしまいそうな恋文は、共感を求める女性に多いです。

あふれだす「幸せに見られたい」「良く見られたい」ことへの欲求

誰しもが承認欲求を持っていますが、実際のところみんな顔やらプライベートなどにそんなに興味がありません。まして、生活しているだけで大量の情報を浴びているのに、SNSで公開される個人の印象は薄いもの。実際に会って対話をするほうが、相手との信頼関係や印象もぐんと近くなります。ネット上で演じるあまり知らないうちにSNS上の自分と現実の自分が掛け離れていく、なんていうことがないようにしたいものですね。

2012.12.05

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記事を書いたのはこの人

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Written by 小林リズム

91年生まれのライター/コラムニスト。 IT系メディアの広告や編集者を経てフリーライターに転身。 育児系インフルエンサーとして「ゆるい育児」に関する話題を発信中。 コラムでは婚活・ママ・子育てのジャンルをメインに執筆。 ブログ:http://kobayashike.com/ インスタグラム:https://www.instagram.com/kobayashirizumu/ note:https://note.mu/uchidareiko