女性と男性の考える「女子力の高さ」の違いから本当の『女子力』を考える

聞かない日はないのではないかというほど浸透している“女子力”という言葉。そもそもこの言葉の意味をご存知でしょうか？
goo辞書によると「きらきらと輝いた生き方をしている女性が持つ力。女性が自らの生き方を演出する力。また、女性が自分の綺麗さ、センスの良さを目立たせて存在を示す力」とあります。
実に様々な意味が込められているのがわかります。比較的最近使われるようになった言葉なので、明確な定義が存在しないのです。個人個人が「これは女子力が高い！」と思ったら、それが正解なのです。しかし、明確に決められていない女子力ですが、女性が思う女子力の高さと男性が思う女子力の高さには決定的な差が生じているようなのです。それが“内面的”女子力の高さと“外面的”女子力の高さです。

女性が思う「女子力の高さ」とは？

「女性らしい気遣いができること」「清潔感があり好感度が高いこと」等、女性が思う女子力の高さには、気遣い力や思いやりといったイメージを持つ人が多いといいます。
日経WOMANの読者のうち、89.2%が女子力をもっと高めたいと答え、その理由として挙げられたのは「人間関係をよくしたいから」がトップで、次いで「自分に自信を持ちたい」でした。このように女性が求める女子力は、外見のかわいらしさやモテ力といった外面的な“分かりやすい女子力”とは別のベクトル、すなわち“内面的”女子力を表しているといえます。さらに、働く女性達が一層向上させたい女子力として、「会話力」「気遣い力」「礼儀、マナー」といった、プライベートはもちろん、仕事を円滑に進めるうえでも大いに役立つ「コミュニケーションスキル」とも密接に関わっていることがわかりました。
女子力は働く女性たいの重要なビジネススキルの一つになっているようです。

男性が思う「女子力の高さ」とは？

一方、「男にモテる容姿」「メイクもファッションも隙がなくバッチリきまっている人」等、容姿やモテ力をイメージするのが男性が思う女子力の高さ。分かりやすい“外面的”女子力の高さといえます。
男性が女子力を意識するポイントとして、香り、社交性、清潔感、ルックス、スタイル、性欲といったことが挙げられるそう。女子とあまりにも違う内容に少々戸惑います。やはり、男性は女性をより女性として感じるポイントが高い＝女子力が高いと考えているということが言えるのではないでしょうか。それは異性であれば当然の結果とも言えます。

本当の女子力とは？

以上のように見てくると、男性が思う女子力の高さというのは、単なる女性らしさ。本当の女子力とは、女子力という言葉を使うのは圧倒的に女性が多いという現状からも、“女性が認め、素敵だと感じる”女性としての魅力やスキル、容姿ということになるのではないでしょうか？
それが広く流行し、男性が思う女性らしさも女子力というようになってきたように思われます。女子力とは、女性による、女性の為の、女性を高める、指標であるのではないでしょうか。