夫の育休はつらいよ…! 世間との間に生じるギャップエピソード
ゆったりしたペースながらも、男性の育休取得率は少しずつ増加しているもの。もしかしたら、みなさんの周りにも育休を取ったという男性や、自分の夫が育休を取ったというケースもあるのではないでしょうか。育休は育児をする親が取るための制度。決して女性だけが取れるものではないのです。
ここでは実際に旦那さんが育休を取ったという人たちに、そこで感じたギャップなどのエピソードを聞いてみました。
病院や健診で浮く
「夫が育休中に子どもの健診に連れて行ったら、周りがママだらけで浮いちゃったらしい。オムツを取り替えるだけで看護師さんに『パパ頑張っているね!』って言われたりして、すごく気まずかったみたい。オムツ替えなんて親なら当たり前にできることなのに、それを褒められてバカにされている気持ちになったんだって。わかる気がするな」(30代/IT)
▽ 男性の育休取得が進んでいるとはいえ、まだまだ少数派なもの。だからこそ、子どもの健診や病院に連れて行って浮いてしまうということもあるそう。「パパ、えらいね」なんて言われた日には、バカにされたようにも感じるそうです。
年輩の人たちに「仕事は?」と聞かれる
「夫が半年間の育休を取ったら、ご近所の人から『働いていない旦那さん』って勘違いされたよ。毎日子どもを連れて散歩をしているからかなぁ。なかには『今日仕事は?』って聞いてくるおじいさんもいたりして。世代間ギャップで男性が育休を取るなんて考えられないって人も多くて『男は働いてなんぼだぞ』ってお説教されたりして大変そうだった」(30代/公務員)
▽ 男性は子どもがいても仕事をするのが当たり前。そう思われがちなので、育休に対してなかなか理解されず、ご近所の噂になってしまうことも。平日の昼間に子どもと公園で遊んでいるだけで「仕事は?」なんて聞かれることもあるようです。
「役に立たないでしょ?」と言われる
「夫が育休を取ったんだよねって言うと、『えー、家に旦那がいるとストレスじゃない?』とか『家にいても役に立たないでしょう』とか決めつけられることが多くてモヤッ。おたくの旦那さんは役に立たないかもしれないけど、うちの夫はめちゃくちゃ父親やっていますから! 一部の人のせいで男性の育休に対してマイナスイメージをもたれるのはモヤる」(30代/webデザイナー)
▽ 男性の育休=迷惑と考える人も一定数いるもの。たしかに、育休を取ることで負担になるような休業しかできない旦那さんもいるかもしれません。しかし、多くの育休取得者の男性は育休を「休み」ではなく「子育てに専念すること」だと理解しているため、きちんと父親として機能している場合が多いのです。
「最近の子はいいわね」攻撃
「上の世代の人に夫が育休を取ったことを伝えると『最近の子はいいわねぇ。私たちの頃は……』ってお説教される。おじいさんだと『俺たちの頃は、男は働いて稼ぐのが仕事だったけどなぁ』って言われたり。なかなか理解してもらえないのは大変だったかも」(30代/広告代理店)
▽ 自分たちの時代に当たり前ではなかったことを、当たり前のようにやっているがために「最近の子はいいわね」と言われてしまうことも。たしかに昔よりは男性も育児ができる時代ですが、それでもまだまだ大変なことも多いのが現実です。