「昔、親に言われたな…」と思いながら自分も子どもに言っていること
子どもの頃に親に言われたことは、強く影響を受けて残っているもの。当時は「そうかなぁ」と思っていたことでも、自分が大人になると「あの言葉は大事だったな」と気づいたり、「あの言葉の通りだな」と理解したりすることもありますよね。ここではそんな、「昔、親に言われたな……」と思いながら自分も子どもに言っていることを聞いてみました。
自分の子に言う「昔親に言われたこと」
「ラーメンのスープは飲み干しちゃダメ!」
「子どもの頃、ラーメンを食べ終わった後にスープまで全部飲みたかったけど、親に『塩分が多いからダメ!』って注意された。自分が親になって、子どもがラーメンのスープを飲もうとしているときに同じことを私も言っていて、やっぱり親なんだなぁなんて実感。塩分が多いよね、おいしいけど」(30代女性)
▽ おいしいけれど、健康のことを考えると飲みほさない方がいいラーメンのスープ。子どもに注意している親も多いのではないでしょうか。やっぱり親だから気になりますよね。
「手に職をつけなさい」
「高校生の頃、特にやりたいこともないし、卒業後はバイトでもしてゆるく過ごそうかなと思っていたら母が激怒。『手に職をつけなさい!』と叱られて、すすめられるがままに専門学校へ。
その後結婚して思ったのは、自分の経済力だけでもやっていける自信があるから離婚ってできるんだなということ。結婚に失敗しても稼げたら大丈夫だなと思うし、自分の子どもにもそう伝えるつもり」(30代女性)
▽ 自分で稼ぐ力があれば、どんな状況でも生きていけます。だからこそ、大人になる過程で手に職をつけておくのがいいもの。大人になって身に染みますね。
「友達の愚痴や悪口はママにだけ言って」
「子どもの頃、私がお母さんに友達の愚痴や悪口を言っていると、うんうんと聞いてくれた。そして『でもこれはママにだけね。他のお友達に話すと、○○ちゃんの居場所がなくなっちゃうかもしれないよ』と言われて、同じようなことを自分の子どもにも伝えていた。
お母さんがはけ口になってくれたおかげで、私は人間関係で居場所を確保できていたなって、大人になって気づいたから」(30代女性)
▽ 友達の愚痴を言いたくなることは誰にだってあるもの。しかし、同じ人間関係の中で愚痴を言っていたら、いつか嫌われてしまう日がくるかもしれません。母親にだけ言うというのは、得策なのかもしれませんね。
「好きなように生き続けると、逆に好きなことができなくなるよ」
「学校がつまらないし、高校をやめようかなと思って親に伝えたら、『好きなようにだけ生き続けると、逆に好きなことができなくなる。やりたいことがないなら、やりたいことを探すために学校に行きなさい』と言われた。
その後一念発起して、勉強して大学に行って就職して、やりたいことを仕事に。最近自分の子どもが『勉強が嫌いだから高校に行かずにユーチューバーになる』と言っていたときに、親に言われたことと同じことを言った」(40代女性)
▽ 好きなことをして生きていくことは素敵ですが、好きなようにだけ生き続けると、逆に好きなことができなくなってしまうという深い言葉ですね。