うっ、それは…思わず言葉に詰まってしまった子どもの質問

2020.12.09

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子どもは正直なもの。そこが可愛らしいところでもあり、ギョッとするところでもあります。とくに言葉が話せるようになると、大人が言わない本音や、常識的に考えて言わないようなことを聞いてきたりもするもの。素直で悪意がないぶん、いっそうたちが悪いです。
ここではそんな、思わず言葉に詰まってしまった子どもからの質問を聞いてみました。


言葉に詰まってしまった子どもの質問

「なんでパパと結婚したの?」

「夫とケンカをして、いけないと思いつつも夫の愚痴を子どもに言っていたら、子どもから『じゃあなんでパパと結婚したの? 好きだからじゃないの?』と聞かれたこと。
そりゃあそうだけど……でもこのタイミングで聞くかな普通、と思ってギョッとしたし、やっぱり子どもに夫の悪口を言うのはよくなかったなと反省」(30代/主婦)

▽ ケンカをしたり、愚痴を言ったりしているタイミングで結婚した理由や別れない理由を聞かれたらなかなかグサッとくるもの。好きだけど、好きだからこそうまくいかないこともありますよね。

「ママは将来何になりたい?」

「小学校の授業で将来の夢というのが課題で出されたらしく『将来何になりたいかなんてわからないよ』という息子に、『自分の将来のことなんだからよく考えなさい』って言ったら『ママは将来何になりたいの?』って聞かれた。
うまく答えられなかったし、子どもにちゃんと考えろと言っておきながら自分がちゃんと考えていなかったことを思い知らされた」(30代/パート)

▽ 子どもには「自分の将来のことなんだから自分で考えなさい」と言っておきながら、実は自分は何も考えていなかったことに気づいたそう。子どもはシンプルな質問でも、なかなか真理をついてくるものです。

「なんで嫌いな人とも仲良くしないといけないの?」

「子どもが学校の友達ともめているらしく、先生に注意をされたらしい。よく暴力を振るう子と距離を置いて話さずにいたら、ちゃんと仲良くしなさいと言われたようで『なんで嫌いな子とも仲良くしないといけないの? 仲良くするふりをしていれば大人は満足なの?』と聞かれたこと。
たしかに、嫌いな子と仲良くしないといけない理由ってなんだろう……」(30代/IT)

▽ 嫌いな人とでも、大人なら表面上は穏やかに振舞ったり、嫌いという気持ちを出さずに関係性を築いたりするもの。しかし子どもにはそれが異様にうつることもあるようです。
「嫌いな子とも仲良くしないといけない理由」を聞かれて正当に応えられる大人は、そんなに多くはいないのではないでしょうか。

「お母さんは死なない?」

「小学校低学年の娘から、夜突然泣きながら『お母さんは死なない? いつか死んじゃう?』と聞かれたこと。この世には死なない人間なんていないし、いつかみんな死んじゃうよって伝えたけど、『そんなの嫌。ずっとお母さんといる!』って言われてどうすればいいかわからなかった」(30代/主婦)

▽ 人はいつかみんな死ぬ、という事実を受け入れられるのは何歳の頃からでしょうか。死ぬことを怖く感じたり、恐怖に感じたりしてほしくないですね。

2020.12.09

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記事を書いたのはこの人

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Written by 小林リズム

91年生まれのライター/コラムニスト。 IT系メディアの広告や編集者を経てフリーライターに転身。 育児系インフルエンサーとして「ゆるい育児」に関する話題を発信中。 コラムでは婚活・ママ・子育てのジャンルをメインに執筆。 ブログ:http://kobayashike.com/ インスタグラム:https://www.instagram.com/kobayashirizumu/ note:https://note.mu/uchidareiko

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