海外育児体験エッセイ! バイリンガル環境での子育てあるある4つ

2018.12.02

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この国際化社会の時代、子どもをバイリンガルに育てるのが憧れという人も多いのではないでしょうか。筆者はオーストラリア人と結婚し、現地で子育てをしています。バイリンガル教育にはうってつけの環境ですが、現実はそれほど甘くないことを思い知らされる日々。
今回はそんなバイリンガル環境での子育てあるあるをご紹介します!

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バイリンガル環境での子育てあるある

1. 日本人ママが日本語で話しかけても、返ってくるのは全て英語

これはスーパーなどのお店でよく見られる光景。子どもがお菓子を買ってもらおうとぐずっていて、日本人のママがそれをなんとかなだめようとしています。
ママが日本語で話しかけても、子どもの返事はすべて英語。子どもは日本語が理解できているようですが、とっさにでてくるのは英語なのです。住んでいる国の言葉が強くなるのは当然のことですが、こうした不思議な会話が日常的になってきます。

2. 日本人ママの言葉をそのまま受け継ぐから、男の子はオネエ言葉っぽくなる

日本人ママの子どもが海外で育つ場合、日本語のインプットは圧倒的にお母さんからになります。幼い頃からずっとママの日本語をメインに聞いて育つので、ママの話し方、言い方がそのままコピーされるようなものなのです。
これが女の子ならばなんの問題もないのですが、男の子だとなんだか違和感が……。成長して見た目は立派な頼もしい男子なのに、話す日本語がママそのものなのでオネエっぽくなる……というのは珍しくありません。

3. 結局、英語も日本語も中途半端なままだと“セミリンガル”になってしまう!?

父親が英語、母親が日本語というバイリンガル環境なら、子どもは自然と二つの言語を習得してゆく、というわけでもありません。
二つ以上の言語を同じように完璧に使いこなすのは難しいことで、成長するにつれどちらかの言語がメインとなり、もう一つはあくまで補完的な存在となるようです。二つの言語をムリに習得させようとすると、かえってどちらも中途半端な“セミリンガル”になってしまい、当人が苦労するという話も聞きます。

4. 子どもがバイリンガルでも、親がそうでないとコミュニケーションが難しい?

両親が共にバイリンガルで二つの言語に精通しているなら理想的ですが、実際にはそうでない家庭もたくさん。我が家も夫は、英語がネイティブでも日本語は全く理解できないレベルです。
そうなると子どもたちが日本語で何か喋っていても、父親は子どもが何を言っているのかさっぱり分からないということがしばしば起きます。親子なのに言葉でのコミュニケーションが難しくなってくるというのも、バイリンガル環境ならではの問題です。

まとめ

バイリンガル環境というと恵まれた環境のようですが、実際には苦労や試行錯誤の連続。けっしてバラ色というわけではありません。よく言われるのは、一口に“バイリンガル”と言ってもどのレベルを求めるか、大きな違いがあるということ。
高校卒業レベルの読み書きができるというのと、日常会話がなんとかできるというのでは、やはりそのレベルは全然違います。子育ての悩みは尽きませんが、言葉の問題もまたなんとも悩ましい限りです。

2018.12.02

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。

三井みちこ

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