叱るのは悪いことばかりではない! 叱られた経験が将来を作る
親なら我が子に優しく良い子に育って欲しいと全員一致で思うのではないでしょうか? そこで叱ってしまって後で後悔したり育児に自信をなくしてしまうママは少なくありません。「叱りすぎてしまった、ダメなママね……」と反省するのではなく、叱り方を変えれば、叱ることはお子さんにとってプラスになることがこんなにあるのです。
叱られた経験がないと打たれ弱い!?
昔の子どもは親だけでなく近所のおじさんおばさんからも叱ってもらえ、褒められ、揉まれて育ってきたのに対し、今は少子化や核家族化などから子どもが叱られる機会が少なくなっています。
40~50代の方のお話を聞くと多くが「今の若い子は打たれ弱くなった」と言います。現代人は「叱られた=嫌われた」と捉え、存在を否定されたと思い込んでしまうそう。正しく叱られた経験が乏しい子は大人になっても心が弱く、人間関係をうまく結べない傾向があるのです。
正しく叱ることが一番大事!
ママが叱りすぎて反省をしてしまうのは、もしかして感情任せに「怒っている」のではないでしょうか? そうではなく、ダメだと思ったことを冷静に伝えるのも立派な叱り方です。例えば、スーパーで走ってしまう子どもに対し、
×→「走ったらダメと何度言ったら分かるの!?」と感情的に怒る
○→「たくさん人がいるところでは走らないよ。どうしてか分かるかな?」
と冷静に伝え、どうしてダメなのかを一度考えさせ、「みんなにぶつかったら危ないからだよね」などと叱った理由を述べることが大切です。
我が家もそうでしたが、初めは理解しなくても毎回同じシーンで同じように伝えることで子どもなりに徐々に理解してくれるようになりますよ。
叱られることをプラスにできるとこんなメリットが
1. 心に余裕が生まれる・楽天的になる
叱られることを「自分はダメな人間だ」と悲観的にならず「正しい方向に助けてもらえた」と思えると、何があっても助けてもらえる・やってもらえるという人への信頼感がベースに付きます。その信頼感と安心感から心にも余裕を持て、「今日は落ち込んだけど明日は頑張ろう」と楽観的に切り替えられます。
2. 人間関係を上手に結べる
周囲の様々な人間関係を受け止めて折り合いをつけることができます。学校や社会で人間関係のトラブルに巻き込まれたとしても冷静に受け止めて上手に解決、判断することができます。
3. 心がしなやかで強く育つ
困難なことに直面しても、心が簡単に折れることはなく、しなやかな強さを持つことができます。叱られることを、「正しいやり方に導いてくれた」「きちんと指導してもらえて助かった」と成長のバネにできるため、どんどん成長していきます。
まとめ
感情で怒るのと冷静に叱るのとでは違いますし、ましてや叱られたことを嫌われたなんてもっての外です。打たれ強い子にするには幼児期にママが正しく叱り、お子さんの叱られる力を育てておくことが大切です。