感情コントロールに効果あり! 子どもへの理解を深める3つの遊び
子どもは感情の表現が豊かである一方で、自分の感情と向き合うのが苦手。喜び、怒り、悲しみなど、毎日向き合う感情についての理解を深めることで感情コントロールの基礎を学ぶことができます。子どもがストレスをため込まないようにするために、今回は心をデトックスする遊びをご紹介します。
ミラー遊び
自分の感情についてあまり理解のない小さな子どもでも実践できるのが、このミラー遊び。子どもと一緒に鏡の前に座り動物のマネをします。子どもの気分が乗ってきたら「怒ったライオン」や「悲しいヤギ」・「ハッピーな小猿」などバリエーションを変えて感情を表現してみましょう。
多様に変形する自分の表情を鏡越しにみながら、感情表現について自然に学ぶことができる遊びです。
ハッピー・ゲーム
自分の言いたいことを言葉で表現できるようになった子どもにオススメなのが、ハッピーゲーム。「◯◯君(ちゃん)がハッピーなのはどんなとき?」と歌を歌うような感覚で子どもにリズミカルに問いかけてみましょう。「ぼく(わたし)がハッピーなのは◯◯のとき!」と子どもが答えたら、しめたもの。続けて「◯◯君(ちゃん)が悲しいのはどんなとき?」、「◯◯君(ちゃん)がおこりんぼになっちゃうのはどんなとき?」とバージョンを変えてゲームを続けてみましょう。
このとき真面目な顔をして質問すると子どもは考え込んでしまいます。あくまでも軽いノリで遊ぶのがこのゲームのコツ。子どもが自分の感情に理解を深めるのを手助けすると共に、親も子どもの気持ちを理解するとっておきのチャンス。
このゲームで大切なのは親が100%聞き手になること。子どもの答えに反応したり意見をいうのはNG。子どもの感情表現を最大限引き出すには上手なリスナーになることが最大のポイントです。
インサイドヘッド・ゲーム
最後は感情をキャラクター化にするインサイド・ヘッドゲーム。2015年に公開された米国アニメーション映画「インサイド・ヘッド」のように感情をキャラクータ化するゲームで、子どもの感情コントロールを手助けする効果があります。
まず子どもにそれぞれの感情の絵を描いてもらいます。絵が得意でない場合は色で感情を表現するのが◎。こうしてなじみのキャラクターができたら、子どもの胸元を指差して「今日はここに誰がいるの?」と聞いてみます。「腹ぺこ君」や「おこりんぼ」「ハッピー」など、子どもはキャラクター化した感情を上手に表現することができます。感情のキャラクターは抽象的なのではじめは難しいかもしれませんが、親子で楽しみながら遊んでみましょう。
感情のキャラクターを子どもが描けない場合は親がお手本をみせてあげるのもOK。ただし、親が描くお手本のキャラクターはシンプルなものにして。子どもの想像を育むには具体的なお手本やルールを避けるのが◎。