「優しさ」とは紙一重!? 「甘やかし」を回避する5つの子育てルール
まったく違うようでありながら、「優しさ」と「甘やかし」の境界線は紙一重。かわいい我が子のお願いごとは全てきいてあげたくなる気持ちはわかりますが、「甘やかし過ぎ」は子どもの人生に良い結果をもたらしません。今回は「優しさ」と「甘やかし」の違いを検証しながら甘やかし過ぎない子育て法について解説していきます。
不要なごめんね、を封印する
親だってときには間違いを起こすもの。怒り過ぎてしまったときやイライラして八つ当たりしてしまったとき、子どもに対してきちんと謝罪するのは、とても大切な教育の一つです。ただし、子どもの欲求を満たすことができないとき、常に親が謝罪するのはNG。「おもちゃが欲しい」「公園でもっと遊びたい」など、日常生活の中で、常に子どものおねだりに応えることはできません。
そんなときは「ごめんね」と親が謝るのではなく、できない理由をきちんと伝えることが大切です。謝罪ばかりしていると、子どもは「すべて親のせい」と勘違いしてしまうことがあるので注意が必要です。
「家族のルール」=「子どものルール」は危険信号
子どもの意見をきちんときくことは、とても重要な親の役目。だからといって、家族のルールに子どもの意見を反映させていては、しつけにはつながりません。「食事中はテレビを消す」「就寝時間は20時」など、親が決めた家族のルールについては家族みんなが尊重するべき。ときに「家族のルール」について家族会議をすることは大切ですが、「家族のルール」が「子どものルール」になっていたら甘やかし過ぎの可能性大。
命令口調のお願いごとはNG
まだ会話が上手にできない幼児は、親にものを頼むとき命令口調になってしまうもの。ただし、会話が十分にできる子どもにいたっては、「水」「フォーク」など単語のみで親に指図するのは考えもの。命令口調でのお願いごとは極力受け入れないようにし、語尾に「ちょうだい」や「お願いします」とつけることを子どもに教えてあげましょう。
忍耐力や我慢の欠如を招く、速攻買い与え
甘やかされて育った子どもは、忍耐力に欠けてしまいがち。さらに、タッチスクリーンやオンラインショップなど、欲しいものがすぐでに入る現代社会の中で育った子どもたちは、待つことが苦手になってしまうと懸念する専門家もいるほど。子どもが欲しいものを常にすぐ買い与えるのは、忍耐力や我慢の欠如につながります。
ときには、ギャン泣きを覚悟で断る勇気も必要。断るさいは「ダメ」と一方的に言うのではなく、きちんと理由を説明してあげることが大切です。
あげたいのは「もの」ではなく「褒め言葉」
お金で買える「もの」で子どもを喜ばせるのは簡単ですが、ものを買え与えられてばかりいても、子どもの強みにはなりません。子どもの向上心や自尊心を高めるために与えたいのは「もの」ではなく「褒め言葉」。容姿など努力をしないでできることを褒めるのではなく、なにかを達成したさいに思い切って褒めてあげることが大切。褒め言葉には、子どものやる気を育成する力があります。