私が「働くママに育てられてよかった!」と心の底から思う4つのワケ
近年、共働き家庭は増加傾向にあるとはいえ、男女平等にはまだまだほど遠い日本社会……。育児は母親がするもの、という思い込みから抜けられず、しばし働くママの背後についてまわるのが、子どもへの罪悪感や後ろめたさ。
そこで今回は、育児と仕事の両立にネガティブな思いを抱いている働くママにぜひ知ってほしい、筆者の経験談をご紹介します。
1. お手伝いを通して自立心が旺盛に
17時に仕事を終えて、帰宅時は18時をすぎていた筆者の母親の生活リズム。多忙の母親から、お手伝いは当たり前のこと、と教えられました。
日が沈む前に洗濯物をとりこむ・お米をといで水に浸しておく・浴槽を洗っておく……という我が家の三大お手伝いは、三人兄妹がくじを引いて分担を決めました。ただし、ベランダやお風呂での事故を防ぐためにも、親は年齢に合ったお手伝いを提案することが大切。まだできないことが多くでも、子どもが小学校高学年になるとお手伝いの幅がぐんと広がるはずです。
2. 兄妹愛が育まれる
両親不在の環境のなかで、ぬくぬくと育まれる兄妹愛。ケンカの頻度や激しさが度を超えることもありますが、周囲に仲裁者がいないので、自分たちで口論を解決する能力を身につけます。
ただ、長女、長男は弟や妹の面倒を見るという責任を自然と負わされてしまう場合が大半。しっかりしているように見えても、内心は甘えたいのが子どもの本音です。下の子どもがまだ幼いときは難しいかもしれませんが、長男・長女と向き合って、ときに心の重荷をとり払ってあげることも大切です。
3. 経済的に依存しない価値観を学ぶ
家庭によってお財布の管理はさまざまですが、我が家では父親が子どもの学費、母親が食費や電気代などの生活費を担っていました。もちろんお小遣い制度ではなく、経済的に互いに自立している両親に育てられたため、将来旦那様に養ってもらいたい、と夢見たことは一度もありませんでした。
もちろん、男性に養ってもらうことが悪いワケではありません。ただ、幼い頃からスキルを身につけて働くことを前提として将来を見据えるえることができた、というメリットがありました。
4. 親子間の濃密な時間が楽しめる
ママ友のような存在が少なかったせいで育児情報に疎い母親でしたが、幼少期に母親不在の不自由を感じたことは一度もありません。疲れていても毎晩絵本の読み聞かせをしてくれ、親子で過ごす時間が少ないぶん、濃密な時間を過ごすよう努力してくれていたのでしょう。
大切なのは「どれだけ長い時間を一緒に過ごすか」ということよりも「親子の時間をどのように過ごすか」に尽きると思います。
まとめ
今回は、共働きの親に育てられるメリットをご紹介させていただきましたが、やはり親の目が届かないと事故が起きるリスクも上昇するので、安全管理は必須。留守中の家庭内事故を防ぐためには、小学校低学年までは地域の児童館を利用するなど、子どもが一人で留守番をしないような環境をつくることも大切です。
育児と仕事の両立は、かなりの体力と精神力を必要とします。自分を追い詰めずに、周囲に頼ることもときには必要。また、これからさらに日本社会が働くママにとって優しい環境になることを、切に願っています。