本当に“大変なこと“だらけ!? 「2歳差、2児育児」のメリット・デメリット

2016.09.15

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こんにちは。2児の育児に奮闘中のフードコーディネーター・國塩亜矢子です。今回は食のことではなく育児のことを。
タイトルにもある通り、我が家には2歳差のおチビさんたちがいます。上の子は2歳、下の子は生後2か月……! 「魔の2歳児」と呼ばれるリトルモンスターと、まだ宇宙人のような産まれたての赤ちゃん。さぁ、そんな2児の育児生活とはいったいどんなものなのか……リアルな現状をレポートしたいと思います。じつは大変なことだけ、ではないんですよ。


「イヤイヤ期」と「つわり」のバッティング

2歳前から多くの子どもに見られるという「イヤイヤ期」。ごはんを食べるのも、お着替えをするのも、お出かけするのもなにもかも「イヤ、イヤ、イヤー!!」と全否定しては、ママを困らせる暗黒期。
我が家はそんな出口の見えないイヤイヤ期が第2子妊娠初期――つまり、つわり真っただ中とピタリと重なり……。体調がすぐれないなか“イヤイヤモンスター”の世話をするのはなかなかハードな毎日でした。
今振り返ればママの体調不良からくるネガティブオーラを子どもは敏感に感じとり、ママからにじみ出ている「いつもとなにか違う」雰囲気から不安や不満が増し「イヤイヤ」に拍車がかかっていたようです。実際、安定期に入ったころからは息子の「イヤイヤ」は不思議と治まっていきました(※イヤイヤ期には個人差があります)。
子どもが2~3歳差だと、このようにイヤイヤ期とつわりが一定期間重なってしまうので、ママは心身ともにちょっとツライのが現実。でも一生続くものではなく、たった数か月の我慢。そしてイヤイヤ期は子どもの成長過程で必要なものでもあります。
そのときはストレスが大きくて出口の見えない暗いトンネルにいるような気分になることもありますが、必ず終わりがくるので「今まさに暗いトンネルのなか!」というママさんはなんとかがんばって乗りこえてくださいね。

赤ちゃんをむかえる準備を子どもも一緒に楽しめる

ママの体調と上の子のイヤイヤ期が落ち着いてくる妊娠後期からは、赤ちゃんの誕生を家族みんなで一緒に楽しめることができます。2歳は感情も言葉もかなり発達してくるので、「早く赤ちゃんに会いたいね」「お腹の赤ちゃん元気かな?」と言いながらママの大きなお腹をなでてくれる……なんていう微笑ましい行動も。
未就学児でまわりに子どもを預ける人がいない場合、妊婦健診にも上の子同伴で通うことになります。やや大変ではありますが一緒に検診に通うことで「ママの大きなお腹のなかに赤ちゃんがいる」「赤ちゃんが元気に育っている」ということを上の子はリアルに感じ、赤ちゃんの誕生を心待ちにするようになります。
出産前のこの期間から、上の子の「お兄ちゃん/お姉ちゃん」になる意識準備がはじまり、赤ちゃんを大切に思うやさしい心が育まれていきます。そんな上の子の急激な成長を間近で見られることは2歳差・2児育児のメリットとも言えます。

必ず発症? 上の子の「赤ちゃん返り」

赤ちゃんの誕生を心待ちにしていても、実際産まれてくると赤ちゃんに対してかわいい気持ちと同時に嫉妬心も出てくるのが現実。それもそのはず、2歳児なんてちょっと前までは赤ちゃんでまだまだ「甘えたい盛り」のお年頃。
少し前までは家族のなかで自分中心だった世界が、突然そうではなくなるのですから、上の子はかなりの葛藤・ストレスを溜め込むことになります。そのため自分ももっと構って欲しいがために「赤ちゃん返り」と呼ばれる甘え、ぐずりなどの行動が出てくるのです。

大切なのは「上の子優先」!

保健師さんや看護師さんによると、ここで大切なのは「上の子優先」の姿勢なんだとか。自分ではなにもできずに泣き続ける小さな赤ちゃんを横目に、上の子の相手をするというのは慣れるまではなかなか罪悪感があるもの。でも、授乳やオムツ替えなど最低限のお世話をしっかりとしてあげたあとであれば、上の子の生活リズムやペースに赤ちゃんを合わせて問題なし! なんだそう。
もし「ママ、遊ぼう」「ママ、抱っこして」と上の子が言えば、一緒に遊んだり抱っこしたりして思いきり甘えさせてあげましょう。そうすることで「自分はちゃんと愛されている」「ママは自分を見てくれている」という安心感を持つことができ、心に余裕が生まれることで赤ちゃんに対してもヤキモチだけではなくやさしく接することができるようになります。

育児期間が短くて済むというメリット

子どもたちの年が近いと手のかかる時期はとてつもなく大変ですが、そんな時期はほんの一瞬。入学・受験などのイベントも重なると大変ではありますが、受験勉強は2人一緒にがんばれますし、考え方次第では「一度で済む」ので逆にラク!
なにより育児期間が短くて済むのが嬉しいポイント。子育てがある程度落ち着いたら、夫婦での時間をゆっくり楽しんだり、ママ自身の仕事や趣味など自分の時間をまた気兼ねなく自由に楽しめる生活が待っています。

育児は大変なことが多いですが、そのぶん幸せもたくさん。大変な時期はデメリットにばかり目が行ってしまいがちですが、広く長い目で見ればメリットもたくさんあるものです。子ども(と旦那さん)にたっぷりの愛情を注ぎつつ、家庭の中枢を担うママ自身のココロとカラダのケアも忘れずに、育児生活も自分自身の人生も満喫していきたいものですね。

2016.09.15

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Written by 國塩亜矢子

インナービューティー料理研究家・フードコーディネーター 「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆・レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」についてのエッセンスを伝えている。出産後は離乳食レシピや妊活・マタニティ・授乳ママレシピの開発にも積極的に取り組み、女性のライフステージごとに関わる「食」の大切さを幅広く発信中。 女子栄養大学認定・食生活指導士1級 日本野菜ソムリエ協会認定・べジフルビューティーアドバイザー、調味料ジュニアマイスター、キッズキッチンインストラクター ★著書「決定版!節約・冷凍レシピ」(宝島社) ★ブログ:「旬食美人学~Let's enjoy meals & beauty !~!」 http://ameblo.jp/ayablo-1220/ ★HP:「旬食美人学」 http://syunsyokubijingaku.jimdo.com/