二人目どうする? そんなお悩みを持つママに知ってほしいこと

2016.03.14

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一人目の育児に追われて、ほっと一息つくころ、「二人目はどうしよう?」と考えるママも多いことでしょう。欲しいけどまた赤ちゃんからのお世話は大変、ひとりでも手一杯なのにふたりもなんて、あるいは子どもが二人になってちゃんと平等に愛せるかしら……なんて悩んでしまうことも。
筆者もまさにそんな一人でした。でも実際二人目が生まれて育児がはじまってみると、その心配の多くは思い込みにすぎなかったと感じています。
今回はそんな個人的体験から、同じようなお悩みを抱えているママにお伝えしたいことを書いてみます。


自分の「こうしなきゃ」という思い込みが最大のネックだった

筆者がもっとも心配したのは、二人目が生まれて育児・仕事・そして家事のすべてをまわしていけるかどうか、ということでした。一人目が生まれたことで生活は一変、しばらくは本当に自分一人の時間がほとんどとれない状態でした。それでもなんとか生活のリズムができたところに、またもう一人……というのはなんとも気が進まない気分だったのです。
でも二人目が生まれてみると、それなりになんとか生活はまわっている。それはおそらく自分の中での「こうしなきゃ」という制約がかなりゆるくなったからだと思います。赤ちゃんのお昼寝が毎日同じ時間でなくても、離乳食がいつも手作りじゃなくても、家のなかがいつもきれいじゃなくても子どもが元気で遊んでいれば、「まあ、大丈夫でしょ」と思えるようになったことが大きかったです。以前の自分が納得するような思い通りのものでなくても、完璧とは程遠いものでも現実を認められるようになったのだと思います。
育児の大変さも、一人目の頃は、ゼロからの出発でした。ゼロから1、いわば無から有への大転換です。それに比べれば、1から2への変化はかなりマイルドです。ひとりめのときに感じていた「育児たるものこうしなきゃ」という自分の思い込みさえ外れれば、現実はあとからついてくる、という感じです。

親にとっても人間的に成長できるチャンスが増える

育児によって親も人間的に成長できる、というのは確かにその通りだと思います。一人の人間が育つまでにどれくらいの労力と愛情がかかっているのか実感し、そして子どもの成長とともに自分ももう一つの人生をやり直しているような感覚もあります。
親もひとりめの子どもで人間的に成長せざるを得ませんが、二人目はさらなるチャレンジを与えてくれます。兄弟で同じように育てても、まったく個性が異なるもの。一人目で通用した方法やテクニックが二人目にはまったく通用しないというシーンが多くあります。
そんなとき親は発想の転換を迫られ、「こんなにも性格が違うんだ」「この子にはもっと違ったアプローチをしてみよう」と考えさせられることに。人間が多様性に満ちた存在であり、一筋縄ではいかないことを強く実感させてくれます。でもそんな試行錯誤を繰り返すうちに、もっともっと人間としても成長できるのではないでしょうか。大人になると思考パターンもかたまりがちですが、子どももふたりとなると柔軟性を発揮しなければならないシーンが増えます。

まとめ

以上のように書いてきましたが、とはいえ日々の生活は育児と家事、そして仕事と追われ、慌ただしいものですし、けっして簡単なこととは言えません。1日疲れ果て、子どもを寝かしつけているうちに自分も寝落ちして……なんてことはしょっちゅうです。でもそんなときは女優ジュリアン・ムーアさんが育児について語った言葉を思い出します。

「1日1日は長く感じても、(子どもが小さい)数年はあっという間にすぎてしまう」
(“The days are long,but the years are short”)

まさにその通りで、子どもが親の全面的なケアを必要とするのはわずか数年にすぎないのです。きっとあとから振り返ってみれば、小さな我が子とすごしたかけがえのない時間と思えるでしょう。だったらその時間を思いきり満喫してみようと、思わせてくれる名言だと思います。

2016.03.14

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。