ママ必見! 親子のきずなを深める「ベビーマッサージ」の魅力とは?【前編】
出産前後のママなら誰もが一度は見聞きしたことがある「ベビーマッサージ」。親子のきずなを深める大切なスキンシップ法として今、あらためて注目されています。
今回はそんなベビーマッサージの魅力について、ロイヤルベビーマッサージ認定セラピスト・JADPチャイルドコーチングアドバイザーであり「Macherie(マシェリ)」代表兼セラピストの下島依子先生にお話をいうかがいました。
実はママもいやされる! ベビーマッサージの2大メリットとは?
赤ちゃんだけではなくママにとってもメリットが大きいというベビーマッサージ。ママにとってのメリットは大きく2つあるんだとか。そのメリットについて詳しく教えていただきました。
1: スキンシップすることじたいによるいやし
ベビーマッサージの魅力のひとつは、なんといっても親子のスキンシップ。ふわふわで柔らかく甘い香りがする赤ちゃんを抱っこしたり、遊びを通しての触れ合いは親子ともに自然と笑顔が増えるもの。
ベビーマッサージによる赤ちゃんとの皮膚接触(スキンシップ)は、母親の体内に愛情ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」の分泌を活性化させ、母親の産後の回復や精神的な安定、充足感を導き出すことが科学的にも証明されているんです。
2: 赤ちゃんの変化に「すぐ気づけて」「すぐ対処できる」ことによるいやし
ベビーマッサージを習慣化することで赤ちゃんの体調の変化を読みとることが可能になります。どんなママでも風邪・便秘・夜泣きと赤ちゃんからのSOSに右往左往して、「なんとかラクにしてあげたいけど、どうしてあげればいいの?」と一度は悩んだことがあるはず。
ベビーマッサージにはそんなママのお助けテクニックがあります。それを知っていれば、赤ちゃんがぐずりだすまえに対処できるので、大きな病気を未然に防ぐことができ、その結果ママの気持ちをラクにしてくれる精神的ないやしがあります。
赤ちゃんにとってのベビーマッサージのメリット
「ベビーマッサージは赤ちゃんの“ココロとカラダの健全な成長と発達”に大きくプラスになります。そもそもマッサージ以前の“触れる”という行為は、赤ちゃんにとって最初の言葉であり、また自分の意思を伝える大切な手段でもあり、初期の親子関係の形成に欠かせない重要な役割を果たします。
触れることで愛情を表現でき、また赤ちゃんのふれあいを求める気持ちを満たすんです」と下島先生。これは小さな子どもを持つ母親としてはぜひ詳しく知りたいところ! 以下、ココロとカラダへの刺激について詳しく教えて頂きました。
1: 心への刺激と効果
心と体はつながっているので感情が変化すると、それにともない必ず筋肉の反応が表れます。マッサージで筋肉の緊張をゆるめることによって、赤ちゃんの感情をなだめることができます。それはたとえば分娩や新しい環境、離乳などで引き起こされるトラウマや不安感を解消する助けにもなるのです。そのほかにも以下のような効果が得られます。
・ エンドルフィン(精神的ストレスを緩和する神経伝達物質)の分泌が増え、赤ちゃんに幸福感をもたらす
・ 継続してマッサージを行うことで、血液中のコルチゾールというストレスホルモンの循環量が減少する
・ 母親や父親がマッサージを行うことで、親子関係に自信と信頼がうまれる
・ マッサージ中にアイコンタクトをとってほほえだり話しかけたりすることで、赤ちゃんの感情を育てる
2: 体への刺激と効果
皮膚は人体において最大の臓器であり、「表に露出した脳」とも言われています。赤ちゃんの肌に触れると、その感覚刺激が赤ちゃんの中枢神経に伝わり、赤ちゃんの肉体的・生理的・感情的反応が呼び起こされ、以下のような効果が得られます。
・ 体から分泌される成長ホルモンの増加をうながす
・ 筋肉がリラックスして、関節が自由に動くようになる
・ リンパの流れを促進し、感染に対する抵抗力を高める
・ 消化器官をつかさどる神経を刺激し、インスリンやグルコースといった食物の吸収ホルモンの分泌の促進を高める
いかがでしたか? 【後編】ではスキンシップの重要性やすぐにとり入れられるベビーマッサージ法についてご紹介します。
▽ 下島先生のサロン「Macherie(マシェリ)」