育児にいきづまったら……ママももっと泣いてもいいんじゃない??
毎日育児に奮闘し、365日待ったなしの子どものお世話、その大変さは母親になってみなければわからないという部分も多いものです。そんななか気になるのが、 “なぜ母親になると、涙を見せなくなるのか”ということ。泣きたいのに、子どもの前では我慢してしまう……なんてことありませんか?
ママである前に一人の女性
母親になると、なかなか素直に弱さを見せることができなくなる、まして子どもの前ではなおさら泣くなんてできない……そんな無言のプレッシャーを感じませんか? 母親たるもの、強く子どもを守る存在であるべき、子どもの前で涙を見せるなんてみっともないという意識は、海外でもあるようです。
でもこの傾向は日本ではよりいっそう強いような気がします。子どもを産んだら、なにはさておきまずは“母親”になること。夫婦間でも夫から妻に対する呼び方が“お母さん”になるのがなんとも象徴的と思いませんか? 女性である前に母親であれというプレッシャーはいまだ強いせいか、とくにシングルマザーの恋愛についてはまだまだ厳しい目が向けられています。
筆者はオーストラリア在住ですが、この点ではとくに大きな違いを感じます。オーストラリアでは子どもがいてバツイチでも、大人の男性と女性が恋愛をするのはごくごく自然なことと受けとられ、シングルマザーでもフツーに恋愛し、“パートナー”を見つけています。
ママの自然な姿とは……
話は逸れましたが……“なぜ母親は涙を見せないのか”ということです。それはおそらく、「母親たるもの、感情的にならず、いつも精神的にも落ち着いているべき」という暗黙のプレッシャーを感じているからかと思われます。
でももっと素直に自分の感情を子どもたちの前でも見せていいのではないでしょうか。むしろ見せていくべきなのではないかと思うのです。親だってひとりの不完全な人間、悲しみや怒り、失望といったネガティブな感情になったときは、子どもの前で涙を流していいし、それが自然な姿のような気がします。
ママの涙から子どもたちが学ぶこととは??
大好きなママの涙に子どもは動揺するかもしれません。でも同時にいろんなことを学ぶでしょう。悲しいときは悲しいと思っていい、泣いたっていいんだ――ということ。自分の感情を無理に押し殺したりせずきちんと外に吐き出すことは、精神衛生的にもけっして悪いことではありません。親として、子どもにもちゃんと自分の気持ちを表現できる人になって欲しいと思いませんか?
つまらない見栄やプライドで我慢するより、泣きたいときは素直に泣いていいんだよ、いうメッセージを送ることにもなります。
ママだって、つらいときは泣いたっていい
子どもを育てるということほど、想定外のことが多く神経がすり減るシーンも少なくありません。心が疲れたり、どうしようもないほど情けなくなってきたりするときもあるでしょう。泣くことは決して弱さを見せることではありません、心のなかに積もったモヤモヤを洗い流す効果もあるのです。ですから、そんなときは無理に我慢したりしないで、思いっきり泣いてしまったほうがぐっと心もラクになりますよ。