「泣かないで」って言ってない? 子どもを泣かせておくべき理由とは

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宮野茉莉子

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2015.10.27.Tue

子どもも3歳をすぎてくると、「それぐらいで泣かないで!」「お兄ちゃんなんだから泣かないよ」「泣かないでえらかったね」――など、泣くのをガマンさせるママも多いでしょう。泣くのをガマンできればいかにも理性的な子であり、きちんとしたママのように見えます。見かけはいいですが、子どもの内面は違います。泣きたい気持ちをガマンさせると、理性も感情も正常に育たないのです。

「自分の気持ちがわからない」子に

感情と理性は「感情:理性」と相互に作用しています。子どもの頃はほぼ感情のみで、理性で感情をおさえることが大人としてのゴールになりますよね。
感情といっても、赤ちゃんの頃は「生理的な快・不快」が主。年齢を重ね、脳が発達するにつれ「うれしい・楽しい・悲しい・悔しい・憎らしい・腹立たしい・ねたむ」――など、多種類かつ複雑な感情をいだくようになります。感情は友達・親・祖父母・先生など多くの人と関わり、遊び・ケンカ・スポーツ・行事などさまざまなできごとの中で深みを増し、発達していきます。
じつは感情の発達は時間がかかり、そのときどきに感情を味わいつくすことで、正常に感情が発達します。これを早いうちからガマンさせ、感情を押しこめさせると、「自分の気持ちが自分でわからない」「言葉にできない衝動にかられる」「自分の感情がうまく表現できない」「感情表現の術を知らない」――という子に育ってしまうのです。理性ばかり重視されないがしろにされがちな感情ですが、まずは感情を思いきり味わうことが重要なのです。

理性はあとからついてくる

感情を味わいつくせば、理性はあとからついてきます。たとえば子どもは泣きたいだけ泣きますが、それを繰りかえすことで、「泣いていてもなんにもならない」ことに気づきます。やがてみずから泣かないことを選び、頭と体で行動するようになるのです。
ハイハイしていたのがやがて一人歩きするように、親が指図しなくても、子どもは泣くべきとき、泣きやむべきときをみずから知っています。それは大人になった親にも、覚えがあるのではないでしょうか。

多大なストレスがたまる

そもそも子どもは、大人のように感情の受け流し方を知りません。ダイレクトに感情を受けとめ、自分のなかで一人で消化しないといけないのです。それがどれだけ大変なことか……大人でもわかりますよね。感情を押しこめさせては、ストレスがたまるいっぽうです。

泣かせておきましょう

子どもが泣きたいなら、そのまま泣かせておきましょう。泣き声をきく方も大変ですが、「あれも子どもの仕事のうち」とほっておいていいのです。それだけでママの気持ちも楽になりますよ。

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記事を書いたのはこの人

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宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。
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