ママの人見知り、子どものために克服する必要はある?
ママ自身が人見知りだと、「我が子も人見知りになっちゃう?」と不安に思うママもいますよね。筆者もその1人で、「子どものためにも、自分が頑張って人見知りを克服しないと!」と気張っていた時期もありました。でもそんな必要はなかったのです。
人見知りは生まれ持ったもの
子どもも生後半年をすぎ、児童館などに行くようになったころ、筆者はまず人見知りな性格の自分を責めました。生まれてこのかた、超がつくほどの人見知り。まわりの様子をだいたい把握してから、ゆっくりと自分を出していくタイプです。最初のうちは緊張して受け答えもヘタだし、うまい会話も思いつきません。
でもできれば子どもには友達をたくさん作って欲しい。そう思い、「気張ってみずから話しかける→しかし会話が続かない→気疲れして終わり」――というループを繰りかえしていました。
ところが成長していくにつれ、長男が人好きだということがわかりました。誰にでも話しかけ、自然と一緒に遊びはじめる。ママが頑張ってできないことを、彼は難なくやるのです。
そういえば大人数でいるのが好きな長男は、帰省して人が増えると「こんなに人がいる!」と大喜び。それだけでなく、きた人にお茶やコースターを出すなど、筆者にはない気配りや心遣いも持ちあわせています。もうすぐ5歳になる長男の成長を見ていると、ほんとうに人が好きで、人に興味があるのだなと思います。
人見知りと人好き、それは生まれ持ったものなのですね。「人見知りはママのせい」なんてことはないのです。
我が子も人見知り、どうする?
筆者の場合は偶然長男がフレンドリーなタイプですが、たとえ我が子が人見知りでも、ママが無理に頑張る必要はないと思います。子どもは親の背中を見て育ちます。ママが無理して話しかける姿を見れば、「自分も無理してでも人には話しかけないといけない」と子どもは思います。しかし無理なテンションの自分は続かないし、無理してできる友達は続かないもの。無理をすることで失敗も増え、余計に人付き合いに苦手イメージがついてしまうのです。
子どもはその子のペースで、その子の性格にあった友達を自分の力で作っていく必要があります。人見知りなタイプは観察力に長けていますから、時間はかかっても自分にあう友達を見つけるでしょう。そのサポートとして、親は人付き合いをするうえで大切な挨拶や丁寧な受け答えをするだけで十分。そんな親の姿を見て、子どもはコミュニケーションの基本を学びます。
あとは子どもが人間関係に悩んだら、「今度は遊ぼうって声をかけてみたら?」など、1歩踏み出す勇気の出る声かけをしてあげること。さみしい思いをしても、ママがいるという安心感を与えてあげること。そんな基本的なことで、子どもは自分から友達を作ろうとするものです。