子どもにとっていいママになるために。「心に余裕を持とう」なんて思わないで

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宮野茉莉子

Written by:

2015.09.16.Wed

先日台所で4歳の長男が、「ママにおいしいものを作ってあげる~」と言いながら、醤油や砂糖、酢などを混ぜていました。それをそのまま一口飲んだ長男に、「そんなもの飲んじゃダメ!」と注意。たまたま電話でそれを聞いていた実母に、「子どもが頑張って作ったものを『そんなもの』なんて言っちゃいけない!」と叱られました。そこでハッとしました。

「しっかりできている」という勘違い

今までなら、せっかく子どもが作ってくれたものに「そんなもの」なんて表現はしなかった。長男は言葉に敏感な面もあり、とくに気を付けていたつもりでした。いつの間にか自分の間違いに気付けないくらい、心の余裕を失っていたんですね。
ちなみに筆者は、現在次男が5か月。次男が生まれるまでは、長男にかける言葉や態度に、十分に気を付けていました。もちろん感情的になるときもありましたが、80点くらいの対応はできていたと思います。2人育児となってからも、バタバタしつつも「自分はきちんとママをできてる」と思っていました。
ところがおこった、今回の件。よ~く思いかえせば、長男の気持ちを思いやった言動……できていません。今は30点というところでしょうか。自分の言動を振りかえることさえ、長くしていなかったように思います。

「心に余裕を持とう」なんて思わない

最初は心に余裕のない自分を責めました。しかしよく考えれば、そもそも平日にほぼ自分1人で子ども1人を育てるだけでも大変だったのに、今は大人1人で子ども2人(しかも片方は乳児)を育てる状況……心に余裕なんて、なくて当たりまえでしょう。
続く夜間授乳に、心の余裕を保つための時間さえ、今は寝ていたいくらい。これが1人目でも、子育てには親側に修行レベルの感情のコントロールが求められます。ママが心に余裕が持てないなんて、当たりまえだと思うのです。むしろ「心に余裕が持てている」という勘違いや、「自分の努力次第で余裕が持てる」と思う方が危険でしょう。
哲学には“無知の知”という概念があります。「自分が無知なことを知っている方がすぐれている」という意味ですね。それと同じく、物理的に無理なことを「できる」「努力次第でなんとかなる」と思うのは、問題しか生みません。

子どもにとっていいママになるために

たとえば完璧を目指すママは、「自分が完璧なママでいる」ことにばかり意識がいきがち。子どもの気持ちにより添うことができません。逆に心に余裕のない自分を自覚すれば、日々気をつけたり、人から注意してもらうことで子どもにとっていいママになることができます。
今回の件で筆者は、「自分に心の余裕はない」と夫に告げました。以前より夫の協力をあおいだり、夫に子どものフォローを頼んだり、家事より子どもとの時間を優先したり――と試行錯誤中です。今後も心に余裕がない、と言い続けていく予定。その方が子どもにとってはプラスに働くと思うのです。

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記事を書いたのはこの人

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宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。
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