そろそろ断乳? その前に知っておきたいこと【中編】~断乳前の確認事項と子どもの変化
【前編】では、断乳の基礎知識についてご紹介しました。
【中編】では、断乳前の確認事項と子どもの変化についてご紹介します。
職場復帰後も授乳は続けられる!?
職場復帰してからも、夜の寝かしつけ時だけ授乳するなど、回数を決めて授乳を続けている……というママさんも意外と多くいらっしゃいます。ですが、朝出発前にオッパイを欲しがってぐずられて遅刻しそうになったり、勤務中にオッパイが張って痛くなったり、搾乳して冷凍保存した母乳を保育園に持っていったり……と何かと大変。復帰を考えているママは復帰前までに断乳した方が自分の負担は軽くなります。
職場復帰が早い場合、復帰前に完全な断乳ができなくても授乳回数を徐々に減らしていくことで復帰数か月後にはきっと無理なく断乳ができるはず。母乳分泌が良い時期の断乳は激しい胸の張りや痛みを伴うので、無理のない断乳スケジュールを組むことが大切です。
産後どれくらいで復帰するのか、生後何か月頃まで母乳を与えたいか、自分の意思を最優先して授乳&断乳プランを立ててみましょう。
断乳前に確認しておくべきこと
断乳後、助産師さんに「絞乳」をしてもらうママが多いようです。乳がん予防や、第2子以降の授乳をスムーズに行うためにも絞乳しておくことが不可欠。自分でももちろん絞乳できますが、しっかり絞乳するためにはやはりプロの手を借りた方が早い!
断乳後のおっぱいケアは、出産した病院の産後サポートサービスや母乳外来がある病院で予め確認しておきましょう。断乳を開始してしまってからでは受け付けてくれないところもあるので注意が必要です。
知らないママはいないであろう、「母乳相談室」で有名な「桶谷式母乳相談室」。こちらは全国にありますが、断乳前から通ってカルテを作り、助産師さんと一緒に断乳スケジュールを立てる必要があるんだとか。絞乳だけの依頼は現在お断りしている……というところが多いようなので要注意! お近くの桶谷式母乳相談室にお世話になろうと思っている場合は、断乳開始前に電話で確認してみて下さいね。
断乳で変わる子どもの食欲と睡眠
断乳すると、不思議と子どもは授乳中に比べて夜よく眠ってくれるようになります。今まで夜中に2~3時間おきに起きて授乳していたママにとっては、5~6時間続けて眠れる生活はまさに天国! お肌ももれなくツヤツヤに! 職場復帰するなら、仕事に集中するためにも自分のカラダのためにも、ある程度の睡眠時間は確保したいですね。
断乳成功と同時に驚かされるのが、子どもの食欲。子どもによって食べる量に多少の差はあるものの、断乳前に比べると確実に食べる量は増えます。離乳食が始まってからの赤ちゃんが飲むオッパイの量は意外と多い。今までオッパイで満たされていた胃袋が、オッパイが入ってこないとなると、食べ物で満たすしかありません。
ですから、今までは大人メニューを少し取り分ければ十分満足していた子が、大人の3分の1~2分の1近くの量を食べないと満足しないようになります。満足するまではスプーンを握りしめてベビーチェアから降りようとしない……なんていう子もよく聞きます。
1か月の食費は少しUPしますが、それも子どもの嬉しい成長ということで喜んで受け入れましょう!
こうした睡眠・食欲の変化の理由は、断乳によって子どものカラダに変化が起こるため。
「睡眠」と「食欲」がきちんと分離されて(オッパイを飲みながら寝る、というのがなくなる)カラダのリズムが大人と同じように整い、昼夜の区別がよりハッキリとついてくるからです。
いかがでしたか?
断乳はスムーズに実行したいですね。そのためには事前準備や情報収集が不可欠。
ママ1人では本当に大変なので、断乳スケジュールについてはパパともよく相談してみましょう。
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