そろそろ断乳? その前に知っておきたいこと【後編】~断乳スケジュールと断乳後のケア

2015.05.19

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【前編】では、断乳の基本知識について、【中編】では、断乳前の確認事項と子供の変化についてご紹介しました。【後編】では一般的な断乳スケジュールについて、筆者の体験談を交えてご紹介したいと思います!

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断乳中に気を付けること、必需品など

・断乳開始後のお風呂は湯船に浸からず、さっとシャワーで済ませる。
(体が温まると母乳が分泌されやすいため)

・冷却シートや濡らしたタオルで胸を冷やす。
(母乳分泌を抑えるため、痛みを和らげるために胸を冷やすべし)

・乳製品、油脂の多い食事は控える。基本は和食。
(乳製品は母乳分泌を促し、油脂は乳腺が詰まりやすくなるため)

・子どもに胸を見せない、子どもの前で着替えない。
(断乳直後しばらくは、子どもに思い出させないように隠すのが賢明)

・マグや水筒で水分補給できるように断乳前から慣らしておく。

母乳がまだたくさん出る時期に断乳する場合、2日目は特に想像以上の胸の張りと痛みを感じるため、冷却シートを多めに準備しておくことをおススメします。

断乳のスケジュール(例)

断乳とひとことで言っても、それまでの授乳スタイルや母乳の出方によって進め方はさまざま。
ここではあくまで一例として、筆者が実行した一般的な断乳スケジュールをご紹介します。
これから断乳を考えているママはひとつの目安にして頂き、助産院や病院の母乳外来で相談する場合は、助産師さんの指導に従ってご自身に適したスケジュールを組んで下さいね。

断乳前の授乳スタイル

・1日4~5回の授乳(完全母乳)
・毎晩、添い乳で寝かしつけ
・夜中2~3回の授乳(添い乳)

前日までの進め方

・少しずつ授乳回数を減らしていく。(1日2~3回程度)
・「あと●日でおっぱいとバイバイだよ、頑張ろうね」と毎日言い聞かせる。

1日目

朝起きてすぐ、今まで通りしっかり授乳。
「これが最後のオッパイだよ、飲み終わったらバイバイしようね」と話しかけてしっかり飲んでもらう。昼間は子どもの気を紛らわすために外出し、思う存分一緒に遊ぶ。水分補給はお白湯や麦茶でしっかりと。離乳食に加え、おやつも適度に食べさせて口寂しくならないように気を付ける。日中、泣きぐずったときは抱っこで安心させてあげる。
寝かしつけ時に、泣き叫んでオッパイをせがんでくる我が子を見ていると思わず「やっぱり断乳なんてやめようかな」と思ってしまいますが、そこは強い意志でなんとか我慢!
本当に何度も心が折れそうになりますが、1日目の夜を乗り越えれば何とかなるもの。抱っこをし、子守唄を歌い、お白湯や温めた牛乳を飲ませて何とか寝かしつけます。
オッパイをもらえなくてもちゃんとママが側にいる、愛してくれているという安心感が一番大切!

2日目

ママが一番ツライ断乳1日目はパパが居てくれないとかなり厳しい。子どもの遊び相手やお風呂はパパにお任せ。ママの胸は母乳が溜まってパンパン・カチカチに! 筆者は痛すぎて、最低限の家事しかできませんでした。横たわるのもツライくて夜もほとんど眠れず。
こんなツライ2日目は、1日3~5回ほど痛みが少し和らぐ程度(30~50CC/回)に手で搾乳する方が良いそう。ただし、搾乳機を使うとオッパイへの刺激が強すぎ母乳がますます分泌されてしまうので要注意! 
また真夜中は母乳が分泌されやすいので、搾乳は就寝前までに済ませて就寝後は控えめに。冷却シートや濡らしたタオルをこまめに取り替えて胸を冷やし、熱と痛みを和らげます。

3日目

子どもがオッパイをせがんでくることはほとんどなくなり、代わりにごはんをモリモリ食べるように。胸の張りと痛みがひどい場合は一度目の絞乳を。絞りきるのに時間がかかりますが、胸の痛みが取れてかなり楽に。まだ母乳分泌は治まらないときなので、引き続き胸は冷却シートや濡れタオルで冷やすのがベター。絞乳は我慢できそうな場合は4日目に。胸の痛みを我慢しすぎると乳腺炎を引き起こしかねないので要注意!

4日目

子どもはもうすっかりオッパイの存在を忘れた様子。喉が乾いたらマグでお白湯をゴクゴクと飲み、断乳前の倍くらいごはんを食べるように! 胸の張りはだいぶ治まり、子どもを抱っこできないほどの痛みはなくなります。張りが気になる時は圧抜き程度に搾乳を。
寝かしつけは日に日にスムーズになり、開始1週間後にもなればお胸トントンでほとんどぐずらず、すんなり眠るように。夜中もほとんど起きることなく朝までぐっすり!

絞乳について

1.3日目もしくは4日目
2.1の1週間後
3.2の1週間後
4.断乳開始1か月後

母乳が胸に残ったままだと、しこりが残って将来乳がんの発見が遅れたり、次回出産時に母乳が詰まりやすいなど、さまざまなトラブルの要因に。自分の健康のためにも、断乳後は助産師さんの手技に頼って一度しっかり絞乳してもらうのが安心です。
また、妊娠してから断乳(卒乳)するまで約2年間は乳がん検診を受診できないので、授乳生活が終わったら、乳がん検診も忘れずしっかり受診したいですね。

いかがでしたか? 断乳と言えば「オッパイに絵を描いたり、ワサビを塗ったりする」などいろんな体験談を耳にしますよね。筆者の場合は特にオッパイに絵を描いたりワサビを塗ることはなく、言い聞かせで何とか断乳できました。

赤ちゃんとママの今しかない貴重なふれあいタイムである授乳。ママの生活スタイルによって断乳の時期や方法は人それぞれ、正解はありません。断乳予定のママは我が子との今しかない授乳生活を大いに満喫しつつ、ご自身の希望を最優先に断乳計画についてじっくり考えてみて下さいね。

2015.05.19

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記事を書いたのはこの人

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Written by 國塩亜矢子

インナービューティー料理研究家・フードコーディネーター 「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆・レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」についてのエッセンスを伝えている。出産後は離乳食レシピや妊活・マタニティ・授乳ママレシピの開発にも積極的に取り組み、女性のライフステージごとに関わる「食」の大切さを幅広く発信中。 女子栄養大学認定・食生活指導士1級 日本野菜ソムリエ協会認定・べジフルビューティーアドバイザー、調味料ジュニアマイスター、キッズキッチンインストラクター ★著書「決定版!節約・冷凍レシピ」(宝島社) ★ブログ:「旬食美人学~Let's enjoy meals & beauty !~!」 http://ameblo.jp/ayablo-1220/ ★HP:「旬食美人学」 http://syunsyokubijingaku.jimdo.com/