3歳前後に育てたい「思いやりの心」が自然と身に付く3つのポイントとは?
3歳前後にもなると話せる言葉も増え、自己主張もできるようになってきます。自己主張と共に育てていきたいのが「思いやりの心」。お子さんの思いやりの心はママが行動や気持ちを、愛情を持って伝えることで育っていきます。これから新しく兄弟が増えたり幼稚園や保育園での共同生活やお友達との交流が増えてくるこの時期に、今からできる思いやりの心を育てる3つのポイントをお伝えしていきます。
思いやりの心を育てる3つのポイント
1…お手本を見せる
例えば転んでしまったときに「痛かったよね」などとママが声掛けをすると、お子さんは共感してもらえた! と心が落ち着き、「人にもしてあげよう」と自然に思えるようになります。またママが街中で困っている人を助けたり、親切にしてあげる姿を見るうちに「自分もやってみよう」という気持ちが育っていきます。子どもは日々見ていることが記憶に残り、成長と共に行動に移せるようになるため、まずはママがお手本となって「思いやり」の行動をしていきましょう。
2…悪いことをしたら悲しい気持ちを伝える
子どもが悪いことをするとつい叱ってしまいがち。しかし、まだ2・3歳児は「良い・悪い」の判断がしづらく、どこまでやれば相手が嫌な気持ちになるのかも分かりません。そんなときに「ダメ!」と言葉だけでしかっても理由が分からないため、叱られることが恐怖に感じたり「叱られるからしない」ようになってしまいます。お子さんはママの「悲しい」「つらい」という気持ちには敏感に反応するため、叱るのではなく悲しい気持ちを伝えましょう。例えばおもちゃを投げてしまったとき「ダメでしょう!」ではなく、「ビックリしちゃった」と驚いたり「どうしてそんなことするの?」と悲しんでみたりと、気持ちを素直に表現した方がお子さんの心に強く届きます。すぐに効果はなくとも、日々の繰り返しで少しずつ思いやりの心を学んでいきます。
3…いいことをしたら喜びを伝える
2・3歳児はまだ「こうしてあげると相手が喜ぶ」という理由で行動することはありません。しかし好奇心で買い物の際カゴを持とうとしたり、玄関の靴を並べることがあれば「わぁ! カゴを持ってくれるの? 助かるわ」「靴を並べてくれて嬉しい」などと伝えると、お子さんは「これをするとママが喜ぶ」と分かります。大好きなママが喜んでくれるとお子さんも嬉しく思いそれを繰り返すようになり、それが習慣化してくると他の人にも自然に思いやりの行動がとれるようになっていきます。お子さんの何気ない行動にも目を向け、「嬉しい」気持ちを素直に伝えていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
お子さんの成長に急ぎは禁物です。やりたい・イヤイヤなどの自己主張が強いこの時期は思いやりがないからいけないことをするのではありません。家庭ごとの「良い・悪い」を教え、ご家族が思いやりのお手本となっていきましょう。日々の積み重ねが確実に思いやりの心に繋がっていきますよ。