“失敗してもいいんだよ”、親が伝えるべき大切なメッセージとは??

親として子どもにはつらい思いなどせず、さまざまなことを上手くこなしていって欲しいと願うのが人情というもの。ところが長い人生をよく考えてみれば、思うようにいかなかったり、失敗したり、ということのほうがむしろ多いくらいなのです。それなのに幼いころから、「がんばれ、君ならきっとできる」とエールを送り続けるのはむしろ問題ですらあるという指摘があります。
失敗しない、負けたりしない人生なんてありえない
例えば親だけでなく学校でも、競争や生徒同士で差がつくことに過敏になっていて、“みんな同じ”がタテマエとされています。となるとみんなと少しずれていたり、少々成績が悪かったりすることは、ダメなことになってしまうのでしょうか?? こうした傾向があると、子ども達は、失敗したり、負けたりすることは悪いことだと認識するようになってしまう可能性があります。
でも一度も失敗したり、負けたりしない人生なんてありえないはず。そしてむしろそんな一見ネガティブに捉えられる経験こそが、失敗をバネにワンランク上に成長できる貴重な経験にもなるということを、私たちはもっと子どもたちに伝えるべきだというのです。
ビジネス心理学者のスーザン・ニコルソンは、
「賢い親たちは知っています。子どもたちが失敗を経験するのはむしろ良いことだと。そうした体験は子どもたちに責任感や、落ち込んだりしたときの立ち直り方を教え、そして真の自己肯定力を養うことになるからです。失敗をまったく認められないまま成長すると、たったひとつの失敗でも取り返しのつかないミスととらえ、立ち直れないくらい落ち込んだり、自信喪失して自暴自棄になってしまう恐れがあります」
と話しています。
失敗や挫折は悪いこと??
スポーツのイベントや受験、子ども達にとって大いにプレッシャーを感じるイベントがかならずあります。そんなときひたすら勝利、あるいは合格だけを目指し、万が一失敗したら、親の期待を裏切ってしまう、もう愛される価値はなくなってしまうかもしれない、というのは精神的にまだ未熟な子どもたちにとって大きな恐怖と感じるはずです。
親としてはそんな期待を押しつけているつもりはなくても、子どもは無意識のうちにそれを感じとり、敏感に反応していることもあるのです。親としては“子どものために良かれ”としていることが、じつは逆効果だったり、むしろ打たれ弱いメンタリティの子どもにしていたりすることにつながっているかもしれないと気づきましょう。
失敗や挫折ははたしてそんなに悪いことなのでしょうか? いいえ、そうとも言い切れません。アメリカのビジネスコンサルタント、スティーブン・シャピロ氏の行ったアンケートによれば、
・目標達成に失敗したことがかえって今の幸せにつながっていると感じる…41%
・夢や目標を実現するために、大切な人間関係を犠牲にしてしまった…18%
・目標をたくさん設定すればするほど、ストレスを感じるようになった…36%
という結果がでています。夢や目標を達成することが必ずしも、当人にとって本当の幸せにつながるとは言えない、むしろ失敗や挫折も含めて、もっと柔軟に考えられることが大切だということが分かるのではないでしょうか。
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