とても大切な時期なんです!“産後うつ”、じつは妊娠中から始まっていることも……
出産はママにとって心身ともに大きな変化が訪れるイベント。もちろん喜ばしいのですが、慣れない赤ちゃんのお世話に加え、数か月にわたる慢性的な睡眠不足、ライフスタイルも激変し、心が疲れきってしまうママも多いようです。最近では“産後うつ”という言葉がよく聞かれるようになりましたが、たしかにこれだけのストレスが一気にかかってくるのですから、うつ状態になってしまうのも不思議なことではありません。だからこそ、旦那さんや家族などからのサポートが必要不可欠となってきます。
産後うつのはじまりは……妊娠中から!?
ところでこの産後うつ、“赤ちゃんが生まれてからが勝負、ママの心のケアを大切にしなければ”と考えられがちですが、じつは出産前つまり妊娠中からすでに始まっているという指摘もあるのです。俗にいう“マタニティ・ブルー”とは妊娠中及び産後にわたる精神的な落ち込みや気分のムラ、怒りっぽくなることなどが症状としてありますが、一時的なものだったり、時間の経過とともに気持ちが晴れてくることもあります。でも“うつ”となると、専門医による診断や治療、そして場合によっては薬の処方なども考えられるでしょう。新しい命を生み出すという大仕事を前にしながら、うつ状態になってしまうのは本人にとっても、そして周囲にとってもとても大変なことです。だからこそ早めに気づき、対処することが妊婦さんの気持ちを軽くするためにも欠かせません。
具体的にはどう対処すれば?
実際、妊娠中はホルモンの変化などもあり、気分がコロコロ変わったり、急に涙もろくなったり、なにもかも自信喪失したり、といったことがよくあるので、“うつ”なのかどうか見分けるのは難しいのですが、妊婦さんはなるべく不安はどんどん友だちや旦那さんに話して、気持ちを溜め込まないようにし、毎日健やかな気分で過ごせるよう心がけてみて下さい。
たとえば……
素敵なレストランなどへ行って、おいしいものをたくさん味わう
子どもが生まれると、外食もなかなかできなくなるので、妊娠中に楽しんでおきましょう。
夫とたくさんスキンシップを図り、甘えてみたり、助けを求めてみる
妻のほうから“あなたのことを頼りにしているの”と示すほど、夫も父親としての自覚を深めていくはず。妊娠中はとくに気持ちも不安定になったりするものですから、夫には安心して甘えてみましょう。
すでに子どものいる友だちから、体験談をたくさん聞いておく
妊娠期は誰だって、いろいろ大変な思いや苦労をしています。だから気のおけない友だちですでに子どものいる人には、積極的に話を聞いて、産前産後の日々をイメージトレーニングしておくと、心の準備にもなります。
産後うつは10人にひとりがなるとも言われており、けっして珍しいことではありません。またこれまでの調査では、産後うつが表れやすいのは出産後6週間以内とされていましたが、最近の調査では半年くらい経ってから症状が表れるケースも多いことが判明しています。妊娠期間も含めると、うつになりやすい期間というのは長期にわたるとも考えられるので、心のケアを怠らないよう気をつけましょう。
参考記事(海外サイト):Post-natal depression can start DURING pregnancy - and for those women the condition is often more severe