子どもは好奇心の塊! 幼児期の「何で?」を自学自習につなげるポイント

2015.03.06

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目の前にある物は何でも触ったり、1日に何回も「何で?」と聞いてきたり。大人からすると対応に困るときもある子どもの好奇心ですが、この好奇心がやがて学力や職業選択へと繋がります。
ただし好奇心の育て方を間違えると、せっかくの好奇心の芽が潰れたり、学びまでには繋がらなかったり……。逆にうまく伸ばせると、自ら楽しんで学ぶ習慣が身に付きます。今回は幼児期こそ意識したい、好奇心を自学自習につなげるコツをご紹介します。


自学自習につなげるポイント

さて、好奇心が浮かんだら、すぐにその場でできることは2つあります。

1:議論しながら推理する

好奇心を伸ばす次のステップとして、「自分で推理してみる」ことが大事。たとえば「お風呂の水はどこまで流れていくのかな?」という疑問に対して、「お家の外までかな」「でもこれだけいっぱいお水があったら家の周りが水だらけになるよ」と話しながら推理を膨らませていくと、好奇心も伸びます。
推理力・対話力も身に付き、何より単純に楽しいので子どもの思考力もアップします。

2:ツールを使う

疑問に答えを出すためには、ツールが必要です。ツールとは「本・図鑑・そろばん・積み木やブロック」など。普段から家の中にセットしておき、疑問が出たら一緒に調べるようにしましょう。自ら調べる習慣が身につきます。
また図鑑などのツールには、さらなる好奇心のネタが載っています。好奇心をドンドン広げる機会にもなります。

3:実物に触れる

何よりインパクトがあるのは、実物に触れることでしょう。水族館、動物園、海、山、博物館、美術館など、子どもの好奇心のある場に出向くこともポイント。五感を通じて学ぶことも大切です。

NGは親がすぐ答えを出す・黙らせる

NGポイントなのが、子どもの「何で?」に何でも親が答えてしまうこと。この癖がつくと、「何でも親に聞けばいいや」と子ども自ら学ぼうとはしなくなります。考えても分からない物の名前などは教えても良いですが、それ以外は「何でだろうね?」と一緒に考えましょう。
また「『何で?』って聞かないで!」と黙らせたり、「そんなことどうでもいいでしょ」とスルーするのもNG。つい忙しいとしがちですが、好奇心が萎縮してしまいますので避けましょう。

ポイントは「ママが楽しむ」

実は好奇心を伸ばすのに1番大切なのは、「ママが楽しみながら一緒に考える」ことです。子どもが何より好きなのは、ママ。ママが楽しめば、自分も楽しくなるのですね。
そのためにも、ママが疲れているときは無理して付き合わなくても大丈夫。余裕のあるときに、一緒に好奇心を広げてあげましょう。理想は1日5~10分。少ない時間でも毎日続けると、習慣化されやすくなりますし、親子のコミュニケーションにもなりますよ。

2015.03.06

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/