温泉はいい? 海外はダメ? 妊娠中のレジャー、よくある疑問4つ
「赤ちゃんが産まれて忙しくなる前に思いっきり羽根を伸ばしておこう!」とお出かけするママはとっても多いんだとか。今では「マタ旅」なんて言葉があるくらい、妊娠中の旅行が一般的になってきたようです。でもその旅行……本当に安全!? 今回は妊娠中のレジャーに関するよくある疑問にお答えします。
「海外旅行に行く予定があるんだけど……」
ママが安定期に入り、旅の行程に問題がないようなら、海外旅行について産婦人科の先生からOKがもらえることは多いようです。 しかし、“安定期=何をしても大丈夫な時期”ではないことを忘れないで。妊娠中は安定期であっても1秒先には何が起こるかわからない不安定な状態。慣れない長旅で体調を崩してしまうことも少なくありません。また、多くの海外旅行保険は妊娠が原因の治療は保障の対象外。万が一体調不良で現地の病院にかかるようなことがあれば、信じられないような額の請求がくることも考えられます。妊娠中に海外に出かけるのなら、主治医の先生とよく相談の上、細心の注意を払って計画を立てましょう。
「ディ○ニーなら国内だしOKでしょ!」
海外旅行に比べればリスクは少ないとはいえ、国内旅行でも行き先や行程には十分配慮が必要! 2007~2009年にある病院が行った統計によれば、某大型テーマパークから病院に緊急搬送された妊婦さんの数は3年間でなんと80人以上にものぼったんだとか。敷地が広いテーマパークは歩き疲れてお腹が張ってしまったり、妊婦さんNGのアトラクションが多かったりで、ママが十分に楽しめない場合もあります。普段体調が安定しているからといって、妊娠を甘く見ないこと! お腹の赤ちゃんのためにも、ゆっくりリラックスできるような場所を選びましょう。
「ゆっくり温泉旅行はいいよね?」
温泉に含まれる成分が赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはないようです。ただし、人里離れた温泉や、離島の温泉は避けた方がベター。もしもの時に緊急車両が入りにくかったり、そもそも緊急搬送してもらえる産科がないような離島は妊娠中は避けるべきです。ママの妊娠中の気分転換やリラックスも必要ですが、赤ちゃんの命を危険にさらしてまで出かけることにならないように、近場の旅行にとどめておいて。
「飛行機、新幹線、車、どれが安全?」
飛行機の気圧の変化が、ママの腹圧や気分に影響を及ぼすことがあるようなので、選択肢があるのなら新幹線や車を進める産科医もいるようですが、ママの健康状態に問題がなければ飛行機を利用しても赤ちゃんに影響はないと言われています。ただ、出産予定日まで乗れる新幹線や車と違い、多くの場合飛行機は予定日まで28日を切ると、医師の診断書が必要となります(国際線の場合もう少し前になる場合も)。また、出産予定日まで7日を切ってしまうと医師の同伴が必要です。里帰り出産等で飛行機の利用を考えている人は余裕を持って計画を立てましょう。
赤ちゃんとママの体調を第一に計画を立てて下さいね。