【アドラー心理学に学ぶ】感情を抑えても意味はない? 「子どもの理性」を育てるためには

親なら「我が子には理性的な人間になってほしい」と願うでしょう。そのためにも「もう泣かないで!」「我慢しなさい!」などと言い、子どもに我慢を覚えさせれば理性が身に付く、と考える人もいるのでは?
ところが押さえつけられた感情は、欲求不満という形で蓄積するだけ。後にキレる、摂食障害、うつ病、自傷行為……といった形で出てきていまいます。単純に感情を抑えることが理性、というわけではないのです。
今回はアドラー心理学を用いて、本当の理性を育てる方法をご紹介します。
鍵は「感情」よりも「性格の形成」
アドラーは、そもそも「感情はライフスタイル(=性格)の排泄物でしかなく、コントロールできない」と言います。大人でさえ喜びも悲しみも抑え込むのは困難ですし、抑え込んでも必ずストレスという形で蓄積されますよね。ほんとうに大切なのは、その感情を生み出すに至ったライフスタイル(=性格)を変えることだとアドラーは言います。
ライフスタイルとは、物の捉え方・考え方のこと。主に3つに分かれ、「1:自己概念(私は~である) 2:世界像(世の人々は~である) 3:自己理想(私は~でなければいけない)」からできています。私たちはこれを自ら試行錯誤することで、10歳頃までに完成させます(その後も変更は可能です)。
ライフスタイルの3つは、日々の生活で築き上げられています。たとえば親が子どもの話にじっくり耳を傾けていれば、「私は人から受け入れられている」「世の中の人は私を受け入れてくれる」「私は自分から心を開いて話をしていい」と思います。もちろん、逆も然りです。
まずは「子どもの話をじっくり聞く、失敗しても責めないで次はどうしたらいいか一緒に考える、物事のマイナスよりプラスを見る」……など、親が言動を意識して対応することで子どもの捉え方も変わります。
ゴールは「win-winの結果を得る方法を考える」こと
もう1つ大切なのが、子どもが自分で試行錯誤する機会を与えることです。理性的な判断とは「目的のために、他者と協働して or 道具を用いて or 最適な選択をして、win-winの結果を得られるよう行動する」ことで育ちます。小さいうちから自ら試行錯誤することで、自然と身についていくのです。
とはいえ、我が子可愛さゆえ何でも親がしてあげたり、しつけとして何でも先に教えてしまうことが多くないでしょうか? けがや命の危険がない限り、なるべく子どもが自分で試行錯誤する機会を増やしてあげましょう。
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