アドラー心理学に学ぶ「ママが自分を責めないと子どもへのイライラも減る」

2015.02.22

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フロイト、ユングと並んで評されることの多い心理学者「アルフレッド・アドラー」。アドラー心理学は子育てでも活かせることとして有名です。今回は「1日中子どもに怒ってばかり」「子育てにストレスが多い」と悩むママに、アドラー心理学を用いた解決法をご紹介します。

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ママになると自分を責めやすくなる

ママとしては、我が子可愛さゆえ「子どもには出来る限りのことをしてあげたい」と思いますよね。この想い自体はいいのですが、同時に「自分に厳しくなりすぎる」というデメリットも生まれます。少しの失敗で自分を責めたり、子どもの成長・発達を心配しすぎてしまうのですね。
実際は、子育ては生き物相手。生まれつきの性格・能力・体力・好き嫌いなど個人差も大きいもの。人間ですから日々の発達や成長にバラツキもあり、反抗期もあれば、気が乗らない日もあるでしょう。
まず思い通りにはいかないのが子育てなのですが、何より大切な子どもだからこそ失敗に過敏になるというジレンマが、子育てにはあるのです。

自分を責めると子どもにイライラする

問題はママが自分を責めてしまうと、そのまま子どもを責めることに繋がるということです。
たとえば最初は「私の味付けが悪いからあまりご飯を食べないのかな」「もっと早く寝せないと成長に悪い」と自分を責めますが、やがて「何で食べないの!」「どうして寝てくれないの?」と子どもにイライラしたり、怒ってしまうことはありませんか
子育てについては心配や不安が大きいからこそ、ママが自分を責めれば、自分の中だけで感情を抑えることはできません。そのまま子ども(や夫も含む)を責めてしまったり、直接責めなくてもイライラが伝わってしまいます。
逆にママが自分を責めなければ、子どもにイライラする機会も減るのです。

失敗したら3倍以上良いことをすればいい

アドラー心理学では、「最大の勇気とは人間は不完全なものだということを自分で認めること」とします。人間の不完全さや短所は当たり前であり、認めようといいます。子育てで失敗しても、自分を責めたり、失敗に固執する必要はないのです。
同時に、失敗の代わりにそれ以上に良いことをすればOKという立場をアドラー心理学はとります。たとえば子どもに感情的に怒ってしまったら、まずは謝ります。そしてその分スキンシップやコミュニケーションを増やしたり、子どもの頑張った部分を褒めてあげましょう。子どもの受け取り方が変わります。
「失敗しても3倍以上いいことをすればいい」と思えれば、ママ自身もラクに子育てにむかえるのではないでしょうか。「信頼貯金」という言葉もありますが、失敗した時に固執せず、普段の愛情を増やすことに注目するようにしましょう。

2015.02.22

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/